クラック(ひび割れ)補修「原因」と「施工方法」と「対策」 - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
外壁に出来てしまう厄介なものといえば、クラックです。
クラックは知らず知らずのうちに出来てしまい、気が付いたらたくさん出来ていた!なんて事も少なくありません。
外壁のクラックの状態が進んでしまうと、建物に大きな影響を与えてしまいます。
酷い場合は建物の寿命にも響いて、とても大きな問題へと変化していきますので、クラックを甘く見てはいけません。
しかし、「今日明日中になんとかしないと家が壊れる」訳ではありません。
訪問業者等に急かされて、急いで契約する必要はどこにもないという事だけは覚えておいて下さいね。
では、外壁クラックの原因や補修、また対策について、詳しくご紹介していきます。
幅0.3mm以下の、髪の毛の太さほどの細いクラックです。
この程度のクラックは、モルタル下地までひび割れておらず、塗膜のみが割れている状態が多いといえます。
塗装で簡単に補修出来ます。
プロの業者が診断しないとわかりませんが、他の外壁に下記構造クラックがなく、美観を気にしなければ、構造上問題ありませんので、放置してもよいクラックとなります。
幅0.3mm以上、深さ5mm程度のクラックは構造クラックの可能性が高いといえます。
別名貫通クラックとも呼ばれている、基礎補修が必要なひび割れです。
原因は様々で、建築施工時の欠陥、設計時のミス、外的要因として地震、地盤沈下、乾燥や経年劣化でも起こります。
いずれにしても、建物が動くことでクラックが発生していますので、シーリング材の充填での補修が必要です。
外壁塗装をした直後から時間が経過し、塗膜の水分が飛んで、ひび割れを起こしている状態です。
クラック幅が狭く、外壁が汚れていると発見できないほどの小さなひび割れです。
外壁一面を塗装した後、作業を一時中断するなどして、時間が経過した後、再度塗装を開始したりした場合に、前の塗膜と、後の塗膜の継ぎ目にひび割れが起こっている状態です。
以下で解説していくクラック補修については、緊急性も建物への影響も大きい、2の構造クラック補修についてです。
1,3,4については、業者に見てもらって、最後は軽度な補修や塗り直しという事になると思いますので、一度プロの業者に無料で診断に来てもらってください。
以前外壁塗装業者に塗装してもらったという方は、その外壁塗装会社へ連絡。
一度も外壁塗装をしていない方は、こちらから無料相談してください。
上記1,3,4のクラックの原因の多くは、塗膜に原因がある事が多くありますが、2番の原因は様々で、建築施工時の欠陥、設計時のミス、外的要因として地震、地盤沈下、乾燥や経年劣化が考えられます。
どちらにしてもクラックの状態が進んでしまうと下記のような影響を建物に与えてしまいます。
建物の中に雨水が浸入してしまい、雨漏りとなってしまいます。
サイディングやモルタル外壁の場合は外壁の厚みが10~20cm程しかないので、クラックの影響によりすぐに雨漏りを起こしてしまいます。
鉄筋コンクリート造の建物の場合、クラックが生じてしまうと内部にある鉄筋へ影響を与えてしまいます。
雨水等が鉄筋に触れてしまう事でサビを発生させ、鉄筋の効力をゼロにしてしまいます。
鉄筋は引っ張り力に強く、コンクリートの圧縮力の強さと併せて強靭な強さを発揮させる事が出来ます。
しかし、鉄筋が全く使い物にならなくなるのでコンクリートの圧縮力の力しか発揮させる事が出来なくなってしまいます。
また、鉄筋コンクリート内部に水が浸食する事で、水分の膨張と膨れを繰り返してしまい破損につなげてしまいます。
鉄筋コンクリートが破壊され、使い物にならなくなってしまいます。
鉄筋コンクリート造の構造体が古くなると中性化してしまうのは、クラックによる雨水浸透が大きな原因です。
この2つの影響により建物は重篤な状態となり、寿命の短い建物を作ってしまいます。
クラックをいかに早く防ぐかが、建物を長く持たせる為の大きなポイントとなるのです。
クラックが建物には良くないという事が解ったら、クラックの補修を行う事を検討しましょう。
まずは、クラックの状態を確認して補修が必要なのかどうかを見極めましょう。
クラック補修の有無を決めるのは、クラックの太さです。
ヘアクラック程度の場合は、上部の塗膜や外壁素地に上っ面のみにクラックが生じている場合が殆どです。
外壁の致命的な部分までクラックが達していないので、補修の必要はありません。
目安は、名刺がクラックに入るのか否かです。
名刺がクラックの中にスッと入っていく程のクラックは、外壁の致命的な部分にまでクラックが行き渡っている可能性があります。
この場合は、クラックの補修が必要となります。
クラックが出来てしまう理由は、建物にかかる負荷により生じる動きに建物が対応していけず、力の逃げ道が無くなって外壁に作ってしまう力の逃げの跡です。
外壁に出来るクラックの多くが、モルタル外壁や鉄筋コンクリート外壁の場合に出来る事が多いのですが、サイディング外壁にも出来てしまう事があります。
逆にいうと、力が逃げる場所を作ってあげれば外壁にクラックは出来ないという事となります。
力を逃がす部分を作れば、クラック補修に悩むことも無くなります。
外壁にクラックが出来てしまうのは、建物の動きにより建物に与えられてしまった力を発散させる為に出来てしまう力の跡です。
クラックを外壁に作らない為には、クラックが出来る原因の力を違う部分に逃がす事で解決する事が出来ます。
クラックが出来る力を逃がす為には、外壁に誘発目地を作って力を発散させる事でクラックを防ぐ事が出来ます。
誘発目地とは、建物の動きにより発生してしまう力を逃がす部分を計画的に定めて、集中的にひび割れを発生させる目地です。
この意味は、ミシン目を入れた紙を引っ張るとミシン目部分だけが破れるのと意味が同じです。
誘発目地がなければ、このように負荷がかかった場合にどこかにクラックを作ってしまいます。
このように誘発目地をあらかじめ入れておく事で、誘発目地位置に力を逃がす事が出来ます。
よって、余計な部分にクラックが生じる事が無くなるという事となります。
あらかじめ、負荷がかかった際に力を逃げる部分をあらかじめ作っておく事で、いざ力がかかった際に他の部分に余計な力の影響を与えなくさせる事が出来ます。
外壁に誘発目地を作る事で得られる効果は、このような理屈となります。
効果 | |
---|---|
1 | 誘発目地として断面欠損部分を作る事で、弱い部分を作る。 |
2 | 建物に動きの負荷がかかった際に外壁に引っ張り力が発生し本来はクラックを作るが、断面欠損部分の弱い部分に力が逃げるので、誘発目地の中に力が解放され、他の部分に余分なクラックが出来ない。 |
3 | 鉄筋コンクリートやモルタル外壁には乾燥収縮の温度クラックが生じやすいが、誘発目地の中に力が逃げるようになるので、他の部分にクラックが出来ない。 |
わざと誘発目地を作る事で、クラックが出来にくい外壁にする事が可能となります。
モルタル外壁とサイディング外壁クラックの補修は、コーキングを使って補修を行います。 このような流れで、クラック補修を行っていきます。
既存のクラック部分をUカットし、綺麗で均等なクラックを作ります。
クラックの中身はガタガタしているので、補修材が均等に行き渡らなくすぐに破損してしまう事があります。
そのような状態にならないように、クラックの厚みを全て均等させる為にUカットを行います。
クラック部分が乾燥しているのを確認し、使用するコーキングのプライマーを塗布します。
モルタル外壁の場合は、モルタル外壁よりも少し低くコーキングを充填し均します。
サイディング外壁の場合は、サイディングと同じ高さまでコーキング充填をしてもOKです。
コーキングに接着剤を塗布し、既存の外壁の高さに合わせるように防水モルタルを塗布して平らに仕上げます。
クラック補修部分を、既存外壁の色と合うように塗装補修をします。
部分補修ですとどうしても他の外壁部分との色の誤差が出来てしまいますので、出来る事なら外壁全体を塗り直す事をオススメします。
鉄筋コンクリート外壁のクラックの補修は、エポキシ樹脂を使用して行います。
エポキシ樹脂という材料は、聞き慣れない方も多いと思います。
主材と硬化剤を撹拌して、重合体を作る形が一般的な防水材です。
コーキングと見た目が似ているのですが、その特色には大きな差があります。
エポキシ樹脂の特徴を、ピックアップしてみました。
エポキシ樹脂の特徴 | |
---|---|
1 | 接着力が強い |
2 | 酸素や水分の透過性が低い |
3 | たくさんの化学物質に対して耐性が高いので外壁腐食防止になる |
4 | 硬化収縮が少ないので長期間持たせる事が出来る |
このように、エポキシ樹脂はバランスが非常に良くクラックへの防水補修には最適な材料です。
サイディングやモルタルのクラックにも使用したらよいのでは?と思われるかもしれませんが、サイディングやモルタル等の薄い外壁には不向きです。
鉄筋コンクリート外壁のエポキシ樹脂補修の流れは、このような方法で行います。
既存のクラック部分を綺麗にUカットし、クラックを綺麗な状態にします。
Uカット完了後は、切り粉を刷毛やブロア等で綺麗に取り除きます。
コーキングガンを用いてエポキシ樹脂を充填し、平滑に補修し仕上げます。
既存の外壁の高さより、少し低い程度の高さに仕上げます。
接着剤を塗布し、その上から防水モルタルを塗布して既存外壁の高さに合わせます。
クラックを補修した部分を、既存の外壁の色に合わせて塗装で補修を行います。
この場合も、クラック部分のみを塗装補修すると色的に目立ってしまいます。
費用の余裕がある場合は、外壁全体を一緒に塗り直しを行うと綺麗に仕上げる事が出来ます。
誘発目地を作る際に大事なのが、断面欠損率をきちんと確保する事です。
外壁に対する断面欠損率は、壁厚に対して縁を切る目地の量の割合です。
ただ切れ目を切れて誘発目地を作ればよいのではなく、断面欠損率を確保しなければ誘発目地としての意味がありません。
断面欠損率は、50%程度が1番理想的です。 断面欠損率が足りないと誘発目地に力を逃がす事が出来ないので、他の部分にクラックを作ってしまいます。
これでは、せっかく作った誘発目地も意味がありません。
機能的に働いてくれなければ、誘発目地の存在の意味はありません。
機能的に誘発目地を作る事で、クラックを無くす事に繋げる事が出来ます。
誘発目地は、出来上がった後の鉄筋コンクリート外壁やモルタル外壁にも作る事が出来ます。
鉄筋コンクリート外壁やモルタル外壁に誘発目地を入れる方法は、クラック補修の方法と似ています。
外壁に作る誘発目地の間隔は、3m程度が一般的です。
外壁サイディングの長さが3m程度ですので、同じ考えで作ります。
この様な方法で、誘発目地を作っていきます。
手法名 | 方法 |
---|---|
Uカット | 縦横3m程度の間隔で、カッターを用いてUカットで目地を作っていきます。 |
目地清掃 | Uカットした目地を、ハケやブロア等で切断の際の粉を全て取り払います。 |
プライマー塗布 | コーキングの種類に合わせたプライマーを、塗布残しが無いようにまんべんなく塗布します。 |
コーキング充填 | 目地の中に、コーキングを充填していきます。 |
誘発目地作りですので、サイディング等のジョイントのコーキングと違う部分は、3面接着でも良いという事です。
サイディングの目地は、建物の伸縮に追従させる為と底面に水みちを作る為に2面接着にします。
しかし、鉄筋コンクリート外壁やモルタル外壁の場合は誘発目地として活用する為に、目地の底を接着させる3面接着が適しています。
そのため、ボンドブレーカーを入れる必要性はありません。
外壁のクラック補修は、飛び込みの訪問業者が目を付けるポイントです。
急にやってきて「お宅の建物の外壁のクラックは放って置くと大変な事になる」という事を言ってきます。
言っている事は間違っていないのですが、外壁クラック補修はきちんと補修をしなければ意味が無いので、飛び込みの訪問業者では技量が追いつかない場合が大半です。
特にクラックの補修は技術力が大きなカギとなりますので、どこの業者かわからないようなところには絶対依頼しないようにしましょう。
どこの業者に依頼して良いのか解らない場合は、当サイトを利用して複数の業者に見積もり依頼をして、御自身の目で比較して選ぶ事をおすすめします。
外壁塗装の達人は各地方の厳選された塗装屋さんをピックアップしご紹介していますので、地元の業者さんに安心して補修を依頼する事が出来ます。
外壁クラック補修をしたいけれど依頼する業者をお探しの方は、無料ですので是非利用してみてください。
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