【状況別】外壁塗装中に家を留守にする際のマナーと注意点を解説

共働き世帯の方にとって、外壁塗装をする際に家を留守にしていても良いのかどうか、気になるところでしょう。

結論からいうと、外壁塗装の際は留守にしていても問題ありませんが、塗装が始まる前にいくつか準備しておくことがあります。

また、外壁塗装中に留守にする際は、最低限のマナーと注意点に留意することを忘れないようにしましょう。

今回は、外壁塗装をする際に家を留守にしてもOKなのか、留守にする際に注意しておくべきポイントや、在宅時のマナーなどについて解説します。

外壁塗装中は留守にしても問題ない

外壁塗装は屋内で行う内装工事とは異なり、すべての工程を屋外で行います。

そのため、外壁塗装中は必ずしも在宅している必要はなく、仕事で不在にしたり、お出かけしたりしても特に問題はありません。

ただし、外壁塗装の工期の中で、2度ほど立ち会いを求められるタイミングがあります。

1度目は、足場を設置するときのタイミングです。

足場を設置するには、外壁の周辺にあるものをあらかじめ移動させなければなりませんが、業者が勝手に物を移動すると、後のトラブルの原因となる可能性があります。

そのため、足場を設置する際は施主様が立ち会い、何をどこに移動させれば良いのか、あらかじめ説明しておく必要があります。

2度目は、塗装が完了したタイミングです。

施主様の注文通りに塗装できているかどうか、塗り残しはないかなどを現場で確認してもらい、必要に応じて補修や手直しなどを行います。

2度目の立ち会いは足場を外す前に行われるため、不具合があってもすぐに修正してもらうことが可能です。

なお、最終チェック完了後、足場を外した後に塗り残しなどが見つかると、対応してもらうまでに時間がかかりますので、すみずみまでじっくり確認しましょう。

外壁塗装が始まる前に準備しておくべきこと

外壁塗装中は留守にしていてもかまいませんが、施工が始まる前には、以下のような準備を行っておきましょう。

工事工程表を入手する

工事工程表とは、外壁塗装の作業内容やスケジュールを記載した表のことです。

悪天候などで多少予定がずれることもありますが、工事工程表をあらかじめチェックしておけば、立ち会いが必要になるタイミングがわかるので、仕事を調整しやすくなります。

もちろん、実際に立ち会いが必要な日に関しては業者に確認し、しっかりメモしておきましょう。

職人さんの連絡先を控えておく

外壁塗装を始める前にも施主様と業者の間で打ち合わせは行いますが、実際に作業が始まってから伝えておきたいこと、質問したいことができた場合に備え、職人さんの連絡先を控えておくと安心です。

店舗を通して職人さんに伝えてもらうという方法もありますが、間に人を入れると伝達ミスなどが起こりやすいので、直接職人さんと連絡を取れるよう、携帯電話の番号などを聞いておくことをおすすめします。

外壁周辺にあるものを片付ける

足場を組むにあたって邪魔になるものは、あらかじめ移動しておきましょう。

1回目の立ち会いの際に業者さんに指示してどけてもらうことも可能ですが、自分ひとりで片付けられるものは、事前に撤去しておいた方が施工もスムーズに進みます。

近隣にあいさつしておく

外壁塗装をしている間は、工具を使ったときの音や、塗料の匂いが発生します。

近隣の方に迷惑をかけるおそれもありますので、あらかじめ挨拶に出向き、外壁塗装を行うことと、音や匂いがする可能性があることを伝えておきましょう。

自動車の移動場所を探す

マイカーをお持ちの方は、駐車する場所によって塗料が跳ねたり、足場の障害になったりする可能性があります。

特に足場の障害になる場合は、施工期間中、他の場所に駐車場を借りるなどして、自動車を移動させておかなければなりません。

足場の邪魔にならない場合でも、塗料の飛び散りなどを防ぐために、自動車にカバーをかぶせておくなどの処置を行う必要があります。

外壁塗装中に留守にする際のマナーと注意点

外壁塗装中に家を留守にする場合に押さえておきたい最低限のマナーと注意点を2つご紹介します。

窓・カーテンをしっかり閉める

外壁塗装中は足場がかかっているので、2階にも容易に侵入することが可能となります。

さらに、塗料の飛び塵を防ぐために周辺には養生シートをかぶせるので、人目につきにくく、空き巣にとっては格好のターゲットになってしまいます。

外壁塗装中は周囲に職人さんがいますが、昼休憩の間は家を離れますし、日が落ちる夕方以降は作業を終えて帰宅してしまいますので、いつもより戸締まりを徹底しましょう。

また、留守にするときは日中でもカーテンをきちんと閉め、プライバシーの保護に努めましょう。

職人さんとコミュニケーションを取る

外壁塗装は日中に行われるので、仕事などで不在にしている方は、あまり職人さんと顔を合わせる機会がありません。

業者によっては、留守中に行った作業を記載したメモをポストに投函したり、電話で伝えたりしてくれることもあるでしょう。可能であれば、施主様からも積極的に職人さんに電話などをかけ、進捗状況を尋ねてみるのがおすすめです。

その際、「お疲れ様です」「ありがとうございます」といったねぎらいの言葉をかけると、職人さんのモチベーションもアップするでしょう。

外壁塗装中に家にいる際のマナーと注意点

外壁塗装中に家にいる場合でも、立ち会いが必要な日以外は、特に屋外に出て作業を見守る必要はありません。

ただ、施工中は以下の点に注意が必要です。

カーテンを開けるときは注意

職人さんは家のすぐ外で作業を行っていますので、カーテンを開けっ放しにしていると、生活の様子を見られてしまう可能性があります。

施主様はもちろん、職人さんも気まずい思いをしますので、施工中にカーテンを開けるときは周辺に職人さんがいないかどうか確認しましょう。

部屋の換気に注意

外壁塗装の間は、室内に塗料が飛び散ったり、匂いが中に入り込んだりしないよう、外から養生テープを貼って窓を固定します。

養生テープを貼っている間は、基本的に窓を開けることはできませんので、空気の入れ換えをしたいときは換気扇などで代用しましょう。

なお、工事の工程によっては部分的に窓を開けることも可能です。

どうしても窓を開けたいときは、職人さんと相談し、あらかじめ開閉可能な窓を教えてもらうとよいでしょう。

エアコンの使用に注意

外壁塗装中は、高圧洗浄の水や塗料の汚れが機械の中に入らないよう、屋外にあるエアコンの室外機は養生シートで覆われます。

養生シートがかかっている間は、当然エアコンは使用できませんので、部屋の気温が上がる夏場に外壁塗装をする際は熱中症に注意する必要があります。

なお、戸建ての外壁塗装にかかる期間の目安は10～14日程度ですが、その期間中、ずっとエアコンが使えないわけではありません。

エアコンを使用できないのは、外壁を高圧洗浄しているときと、塗装している間だけですので、それ以外の期間はエアコンを使用することもできます。

ただ、無用なトラブルを防ぐためにも、あらかじめ職人さんに声をかけ、了承を得てからエアコンを使用した方がよいでしょう。

洗濯物干しに注意

洗濯物をベランダや庭などに外干しすると、高圧洗浄中の水や塗料が飛び散ってしまう可能性があります。

外壁塗装に使う塗料が衣類に付着するとなかなか取れませんので、塗装期間中は洗濯物を外干しするのはやめた方が無難です。

外壁から離れた場所に干したとしても、屋外で作業する職人さんの目に必ず触れてしまいますので、室内で部屋干しすることをおすすめします。

外壁塗装中は留守にしてもOK！ただし防犯やプライバシー対策はしっかりと！

外壁塗装は屋外で行う作業なので、施工中に留守にしていても問題はありません。

ただ、養生シートで覆われ、足場のかかった住宅は空き巣に狙われやすいので、留守にするときはいつも以上に戸締まりに気を配ることが大切です。

また、不在・在宅を問わず、プライバシー保護のためにカーテンはしっかり閉めておくのも重要なポイントのひとつです。

なお、施工期間中には2度ほど立ち会いを求められることがありますので、あらかじめ業者と相談し、日程調整を行っておきましょう。