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塗膜の11種類と機能について徹底解説!!

機能性塗料で建物の悩みを解決

塗装というと色や模様など、一般的に見た目の違いばかりに目が行きがちです。近年目を向けられるようになったのが、塗膜が持つ機能性のすばらしさです。

 

様々な樹脂や顔料を用いることで、一般的な塗膜にはない素晴らしい機能を発揮しれ、住環境を向上させることができます。特殊機能効果を持つ機能性塗料は、塗膜だけではなく付着させた壁面部位に対しても効果を発揮し、品質や経済性を高めることができます。

 

外部リフォームをするのであれば、より快適な環境になるようなリフォーム計画を立ててみましょう。様々な機能性塗料の種類や機能効果、ポイントなど、知っておきたい知識をわかりやすくご紹介致します。

 

機能性塗料の11種類やポイント

様々な機能性塗料の種類やポイントを詳しくご紹介致します。

 

紫外線遮断紫外線効果

 

塗膜に遮熱効果があり、紫外線を遮断して跳ね返してくれます。紫外線による影響を抑えてくれますので、建物の経年劣化を抑えることができます。夏場の場合、余計な熱の浸透を妨げることができますので、夏涼しい建物にすることができます。

 

結露防止

 

塗料の中に細かい中空ビーズを配合されており中空ビーズが断熱材の代わりをして結露しにくい建物にすることができます。外壁全体に吹き付け、外壁を結露防止塗料でグルっと囲うことで、高い結露防止効果を発揮させることができます。

 

湿気がひどい古い建物の外壁に塗布すると良いでしょう。湿気がなくなることでアレルギー反応もなくなり、ご家族が健康になったという声も上がっています。

 

断熱性

 

断熱性に富んでいる塗料も、文字通り断熱塗料が高い効果を発揮します。古い建物の場合、雨漏りや結露によって壁の中の断熱材が劣化して効果を発揮していない場合があり、断熱塗料を使用すれば、大掛かりな工事をすることなく建物の断熱性を復活させることができます。外断熱により省エネ効果が高い建物となります。

 

防音性

防音塗料とは

 

防音性をもつ塗料には、外部の騒音を室内に伝わりにくくする効果や、室内の音を外に漏れにくくする効果があります。住宅の防音というと、厚いコンクリートで覆う、または吸音材を敷き詰めるといった大がかりな工事が必要だと考える人が多いでしょう。

 

しかし、防音性をもつ塗料を外壁や屋根に塗るだけでも、外部から室内に伝わる音量にかなりの違いがでてきます。

 

音の振動を反射・吸収!防音効果のしくみ

 

音は空気が振動することで伝わります。外部の騒音が家の中で聞こえるのは、騒音によって生まれる空気の振動が外壁や屋根に伝わり、さらに室内の空気を振動させているからです。防音塗料は、この空気の振動を反射したり、塗膜の内部で吸収することによって防音効果を発揮します。

 

防音性を発揮する塗料やそのしくみはさまざまです。ここでは、代表的な防音塗料である日進産業の「ガイナ」を例として紹介します。ガイナの中にはセラミック製の中空ビーズが大量に含まれており、塗装すると塗膜の表面がセラミックで隙間なく覆われている状態になります。

 

硬いセラミックビーズは、塗膜の表面に目に見えない細かな凹凸を作りだします。すると普通の塗膜よりも表面積が大きくなり、効率的に音を反射できるというわけです。

 

さらに、セラミックビーズの中には空気が含まれており、伝わってきた振動を内部で反射・吸収できる構造になっています。セラミックビーズは塗膜の中で多くの層を作り、空気の振動を軽減することで騒音を抑える効果を発揮します。

 

メーカーの測定データでは、ガイナで塗装した状態では振動の減衰が4倍速くなりました。振動が減衰するということは、騒音の伝わりを抑えられるということなので、かなりの防音効果が期待できます。

 

防音塗料の費用相場は1平方メートル3,000円~

 

防音塗料の価格は商品によって異なりますが、代表的な防音塗料であるガイナの場合、1平方メートルあたり3,000~5,000円程度となっています。これはフッ素塗料などのグレードの高い塗料と同等の価格帯です。安価なシリコン塗料と比べると2倍以上の価格なので、コストが高いという印象を受ける人も多いでしょう。

 

ただし、安価な塗料は耐用年数の短いものが多く、何度も塗り替えが必要になり、かえってコストが高くなります。その点、防音塗料はセラミックなどの鉱物原料を含むため耐久性の高いものが多く、トータルコストで考えると必ずしも費用が高いとはいいきれません。

 

防音塗料のメリット

 

住宅の防音対策は、外壁に防音塗料を使用する以外にも、さまざまな方法があります。吸音材を壁の内部や天井に敷き詰める、遮音性の高い素材で外壁を覆う、2重サッシの窓に交換する、などの方法です。

 

しかし、本格的な防音工事を行うには内装や外装を解体する必要があるため、かなりの費用がかかります。壁や床の防音工事は、1部屋でおよそ20万円、家全体の防音工事となると、100万円以上かかることも。

 

屋外からの騒音に悩まされているのであれば、防音工事の前に、外壁の塗り替えタイミングにあわせて防音塗料に変えるのがおすすめです。一般的な塗料より、多少の費用がかかってしまいますが、10%~20%程度のコスト増で済みます。また、防音塗料による外壁塗装であれば屋内での作業が発生しないため、防音工事のように室内を空ける必要がないという点もメリットです。

 

防音塗料は屋根の塗装にもおすすめ

 

住宅の屋根の素材として、ガルバリウム鋼板などの金属が使われていることがあります。軽量で地震に強い、耐久性が高い、メンテナンスが楽、といったメリットがあるためです。しかし、金属系の屋根材は雨音が反響しやすいというデメリットもあります。

 

そこでおすすめなのが、屋根に防音塗料を塗り、反響する雨音を抑えるという方法です。また、防音塗料の多くは断熱性能が優れているため、断熱性能の低いという金属系の屋根材が持つもうひとつのデメリットもカバーできます。

 

耐水性、防水性

 

防水させたい部分に塗布する塗料であり、多く建物の雨漏り防止に使用されます。防水材のような効果を発揮する塗料ですので、雨漏りが起きているが原因箇所がわからない場合も、耐水性塗料を塗布することで防水の膜を張り、雨漏りを止めることができます。

 

耐水性塗料は付着性が良い塗料ばかりですので、ほとんどの素材に塗布可能な塗料です。特に塩化ビニル樹脂塗料は耐薬品性もあり、酸性雨にも強く、長期にわたって防水効果をキープできます。

 

耐水性、防水性塗料には透明の塗料もありますので、現在の外壁の雰囲気を壊さずに耐水性(防水)を持たせる塗装が可能です。

 

親水性

親水性

 

塗膜に付着した汚れが落ちやすい塗料であり、主に外壁に使用します。汚れが塗膜の上にぴったり密着することなく、浮いて付着するため、雨が降ると塗膜と汚れの間に雨が入り込んで汚れを洗い流してくれます。

 

比較的汚れが目立ってしまうホワイト系の塗料でも、親水性の効果により年数が経ても汚れにくい塗膜にすることができます。特に雨染みができやすいお宅には、非常にオススメの塗料です。

 

親水性の塗料には、フッ素系塗料や光触媒塗料、無機塗料などがあります。これらの塗料は耐久性も非常に高く、綺麗な塗膜を長期間キープできる塗料として大変人気があります。

 

耐摩耗性、高耐久性

 

耐摩耗性塗料は摩擦によって塗膜が劣化しにくい塗料であり、外壁や屋根のような厳しい外的刺激のある環境でも劣化しにくい塗料です。劣化しにくい塗膜ですので、経年劣化もしがたいです。

 

一般的な塗料より高い、フッ素系塗料や光触媒塗料、無機塗料などの塗料は、経年劣化に強い塗料です。普及品のシリコン塗料の2倍程の耐久性を発揮することもあり、メンテナンスに手間がかからず、大きなメリットがあります。

 

防カビ性

 

日が当たりにくい北の壁面などは、どうしてもカビや藻が発生してしまいがちです。そのような部位には、防カビ成分を配合した塗料を使用することでカビや藻を防ぐことができます。

 

一般の塗料に混ぜて使う防カビ剤という材料もありますので、どのような塗料でも防カビ塗料とすることができます。また、防カビ塗料は、カビが生えやすい面にのみ防カビ塗料を使用するという使い方が適しています。

 

防腐性

 

外部に木材を使う際に、外的刺激により劣化を防ぐために使用するのが浸透性塗料です。塗料の中に防腐剤が配合されており、外的刺激に弱い木材の防腐性を高めることができます。

 

代表的な木材保護浸透性塗料としてオスモカラーやガードラックなどがあり、安価ですが耐久性に乏しいので短期間でのメンテナンスが必要になります。

 

弾性効果

 

弾性塗料は塗膜自体がゴムのように伸びる塗料であり、建物に動きがあっても弾性塗料の追従性により塗膜にクラックが入らずに済みます。モルタル外壁などクラックが発生しやすい外壁の場合、弾性塗料を使用することで外壁にクラックが入っても塗膜が伸びて塗膜にクラックを発生させずに済みます。

 

クラックが入らないため雨漏りを起こすことがなく、見た目的にもクラックが入っていない綺麗な外壁をキープすることができます。

 

モルタル外壁には必ずといっていいほどクラックが発生してしまいますので、弾性塗料のようなゴム状の塗膜が適しています。

 

香りがする塗料

 

近年、香りを混ぜた塗料も数多くなってきました。塗料に香料が配合されており、塗布し硬化するとほんのり香る塗膜になります。

 

色合いと塗料の2つを楽しむことができるということで、使用されるお宅が増えました。代表的な香りはバラの香りで、他にも様々な香りがあります。

 

塗料は建物の悩みに合わせて採用しよう

外壁塗装工事を行う際は、建物に起きている悩みに合わせて塗料を選ぶことが大切です。外壁の塗装が必要になっているということは、築年数が経っている証拠です。

 

その為、建物の中にもあちこち劣化が起きており、それらを改善させることが外壁塗装リフォームの中で大事なポイントになります。古い建物には、次のような劣化が起きていることがありますので、それに合わせて塗料を選択するようにしましょう。

 

  • ・寒い
  • ・雨漏りが発生している
  • ・結露がひどくカビ臭い
  • ・外壁が汚れやすい
  • ・建物内の音が外に漏れてしまう 

 

このような建物のお悩みは、塗装工事で改善させることが可能です。せっかく塗装工事を行うのですから、建物に起きている悩みも一緒に解決するようにしましょう。

 

塗料を選ぶとき、塗料の値段で決めてしまう方も多くいらっしゃると思います。しかし、建物に起きている悩みを解決することを考えて塗料を選択すると、理想的な建物へとリフォームをすることができるのです。

 

塗膜というのは、ただ膜を張るだけの役割ではありません。様々な機能がある塗料の中から最適な塗料を選ぶことで、建物の悩みを解決する優れた効果を発揮してくれます。塗料選定の際は、建物に発生している悩みを業者に話して、ベストな塗料の選定を行ってもらうようにしましょう。

 

機能性塗料の施工は知識と実績がある業者に依頼しよう

機能性塗料の施工は扱い慣れた業者に!

 

機能性塗料は、シリコン塗料のような一般的な塗料と比べると施工が難しいため、機能性塗料の施工実績が少ない業者では、機能性塗料が持つ機能を100%発揮させられない場合があります。

 

機能性塗料のリフォームは、機能性塗料の扱いに慣れた業者に依頼するようにしましょう。

 

業者のHPなどでどのような施工実績があるのかをチェックすると、扱っている塗料や塗装の内容を知ることができます。機能性塗料は安い塗料ではありませんので、お金が掛かる分、しっかりと塗料の効果を発揮させてくれる施工業者を選びましょう。

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中立的な立場でご回答させていただいております。

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