外壁塗装工事の下塗り、中塗り、上塗りは何故必要な工程なのか - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
一般的な塗装工事は、下塗りと中塗り、上塗りの3回工程となります。
この3回工程の塗装作業は絶対に必要であり、3回塗りによって万全な塗膜を作ることができます。
何故この3工程が必要なのか、詳しく解説していきます。
下塗り、中塗り、上塗りとは、次のような工程となります。
下塗りとは、後に塗る中塗りと上塗りの塗装工程のベースとなる工程です。
下塗りに使用する塗料にはシーラーやフィラーといった種類があり、中塗りや上塗りとは役目も中身も全く違う塗料を使用します。
下塗りを塗ることで外壁素材との付着力を高めて、高い耐性の塗膜とすることができます。
別名「下地強化剤」とも言われ、この工程がないと後の中塗りや上塗りの塗膜がしっかりと定着しません。
下塗り材はあくまで下地ですので、色合いは塗装の完成色として選んだ色とは異なります。
下塗り材は透明か白、クリーム色のような目立たない色の場合がほとんどです。
サイディングの場合は、サイディング自体にまで浸透していく浸透型の下塗り材であるシーラーという下塗り材を使用します。
モルタルの場合、細かいクラックなどの隙間を埋めたり、中塗りや上塗りの塗料が余計に吸い込まれ過ぎないように膜を張る効果があるフィラーという下塗り材を使用します。
中塗りとは、下塗りの次に行う塗装工程です。
外壁の色決めの際に選んだ色の塗料を使い、色塗り1回目というとわかりやすいかもしれません。
ただし、色塗りは1回の塗布ではムラなどの塗り残しが出てきますので、色塗り2回目の上塗りへと続いて行きます。
上塗りとは、中塗りが終わった後に仕上げの塗装として行う塗装工程です。
中塗りと同じ材料を使い、中塗りでは塗り切れなかったムラなどの塗り残しをカバーするように綺麗に仕上げていきます。
2段階で色つき工程を行うことで、塗膜に十分な厚みを持たせることができます。
最終工程の仕上げ塗りですので、丁寧に塗布することが大切です。
最終工程ゆえに、美しい仕上げ塗りの技術を問われる工程になります。
塗り替えの際は上塗り1回では綺麗にならない場合もありますので、その場合は2回目の上塗りを行います。
下塗り、中塗り、上塗りの3回の工程が何故必要なのか、それには次のような理由があります。
下塗りは接着剤のような役目を持っており、下塗りがないと中塗りや上塗りが外壁素材とくっつきません。
1回目の色付けだけでは、どんなに腕の良い職人さんでも色むらが発生してしまいます。
それは腕が悪いのではなく、塗料の性質上、色むらが発生するので当然なのです。
そのため、色付けは必ず2回工程が必要になります。
この様な観点から、これらの3つの工程は最低限必ず行わなければならない工程となります。
どの工程が欠けても万全な塗膜とはなりませんので、絶対必要であることを覚えておきましょう。
よくある疑問といえば、中塗りと上塗りには同じ塗料を使用するのになぜ2回塗りに分けるのか、ではないでしょうか。
わざわざ2回塗らなくても、1度に厚めに塗ることで1回で済むのではないか?という疑問です。
1度に多くの塗料をローラーに吸わせて塗れば、1工程で色付けを終わらせられるのでは?と考えるかもしれませんが、それは絶対にしてはいけません。
その理由は、塗料にはそれぞれ1回の塗布量が決まっているからです。
1㎡に対し〇gを塗布すると各塗料のメーカーページやカタログに記載されているように、塗料によって適切な塗布量が決まっているため、分厚く塗布するということは絶対にやめましょう。
厚い塗膜にするためには、何度も塗り重ねて塗膜の層を厚くするべきなのです。
したがって、塗膜を適切な厚みとするためには、色付け工程は中塗り上塗りの最低2回の工程が必要ということになります。
2回塗っても外壁素材の問題で十分ではない場合は、3回塗りや4回塗りなど、十分になるまで続けるということになります。
しかし、悪徳な業者で、塗装工程を省き「1回の塗布量を増やして塗布しているので何の問題もない」なんて言う業者も居るようですが、そのような業者にはお願いしないようにしましょう。
分厚く塗ることで適切な塗膜とならず、気泡やフクレなどの不具合が発生することもありますので、規定以上の量では塗ってはいけないのです。
下塗り、中塗り、上塗りの3工程が大事なのはわかりますが、外壁塗装工事を依頼した際、本当に3回工程を行ってもらっているのか不安になる方もいると思います。
きちんとした工程で塗装工事を行っているかどうかは、お客様にはなかなか分かりにくいことですが、それを把握することはとても大切なことです。
3回工程をきちんと行ってもらえるのかチェックするには、次の方法があります。
見積書をチェックすると、良心的な業者の場合は下塗りと中塗り、上塗りの3回工程をわかりやすく記載してくれています。
このような見積書の場合は、見るだけで何回工程で行ってくれるのかがわかります。
もし記載がない場合は、何回工程で塗装工事を行うのか尋ねてみましょう。
下塗り、中塗り、上塗りは、1日1工程しかできません。
そのため、塗装工事の日数を確認することで何回塗る工事なのかが分かります。下塗り1日、中塗り1日、上塗り1日の最低でも3日はかかります。
これに湿度や温度の条件が適切な日に塗装をするとなると、もっと日数が長くなってしまうことになります。
下塗りが始まってから2日で上塗りまで終わってしまう場合は、2回工程しか行っていない証拠になります。この場合、下塗りが省略されているか、中塗りが省略されているかのどちらかです。
下塗りが始まってから2日で終わらせてしまう業者は意外と多く、3回塗るといいながら2回しか塗らない業者も残念ながら存在するのです。
外壁塗装工事を行う際は、外出せずに自宅にいるようにして、どういう工程で塗装工事を行っているのかを確かめるようにしましょう。
気軽に職人さんのところに行ってその日の作業工程を尋ねると良いでしょう。
下塗り材は明らかに違う色合いの塗料ですので、見た目でもすぐにわかります。
問題は、中塗りと上塗りの区別が一般の素人には判断がつきにくいという事実です。
基本的には中塗りと上塗りの塗料は同じ物を使うので色も同じです。そのため、中塗りと上塗りを行っても同じ色を塗り重ねているので、本当に2回塗布したのかは見ていないとわからない場合があります。
職人さんは2回塗った外壁の微妙な色合いの違いがわかりますが、見慣れていないお客様には判断が付かなくて当然です。
見た目で2回塗りしているのがわかるようにするため、中塗りと上塗りの塗料の色を変えてもらうようにお願いしてみましょう。
色を変えて欲しいと言うと、業者が持っているカラーマスターで簡単に色を変えてくれます。中塗りの塗料の色を少し変えて、上塗りの色と見た目の差を付けてくれます。
殆どの業者の場合、快く受けてくれますので、気軽に頼んでみましょう。
中塗りと上塗りの色を変えることで、外壁の色が選んだ色のイメージと変わってしまうのではないか?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、中塗りが完全に硬化してから上塗りを塗布するので、互いの色が干渉し合って上塗りの色合いが変わってしまうことはありません。
また、そのようなことを理由にして色を変えたがらない業者もいるようですが、そのような業者は十分な塗装の知識がない証拠ですので、オススメできません。
残念ながら、下塗りや中塗りを省いて勝手に2回工程に変えてしまう業者も存在します。
しかも、中には堂々と「この外壁は2回塗りで十分なんですよ」などと根拠のないことを言う業者もいるようです。
この外壁だから2回塗りで十分などということはありません。絶対に下塗りと色付け2回(中塗りと上塗り)が必要です。
勝手に2回塗りだけで済ませようとする業者は、十分な塗装の知識がないと言えます。
このような業者には絶対に外壁塗装工事を頼まないようにしましょう。
外壁塗装工事は工事費用が高いですので、安い料金を提示する業者に依頼したくなるお客様もいらっしゃいます。
しかし、費用が安いかどうかだけで業者を選ぶのではなく、間違いのない工程を行って万全な塗膜を作ってくれる業者に外壁塗装工事を依頼するようにしましょう。
ペンキを塗る工程は、下塗りと中塗り、上塗りの最低3回行わなければならないことが理解できたと思います。
塗装工事というのは湿式工事であり、積み重ねて行っていく工程によって塗膜の精度に大きな差が生まれてしまいます。
定められた工程を積み重ねることで、本来求められている塗膜の性能を発揮させることができるのです。
外壁の状態により上塗りまでの3回工程では納まらない場合は、上塗りの2回目、3回目が必要となる場合もあります。
塗膜の精度を高めるためには職人さんの腕も必要ですが、あなたの良い業者を見抜く力も必要となります。
外壁塗装工事の際はお客様の方でもきちんと管理をし、間違いのない塗装工事となるように見届けましょう。
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