DIYでプロレベルの屋根塗装をするために知っておきたい6つの基本手順 - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
仕上がりはプロ並みに、予算は抑えめで、自分の特徴も出したい…
一朝一夕では難しいですが、今回はそんな方のために、道具のお話しから、足場の事。塗装前の補修作業や下塗り中塗り上塗りまでを徹底解説します。
しかし、屋根塗装は本来なら経験豊富な専門の職人が行う住宅のメンテナンスという事を念頭においておきましょう。
素人さんがチャレンジする場合、安全を確保した上で丁寧に作業を進めていく事が必須となりますので、実際に行う際には、安全確保を念には念を入れて行ってくださいね。
DIYで屋根塗装をするなら、まずは道具と安全の確保からはじめましょう。
各道具を選ぶ際のポイントも、押さえていきましょう。
屋根塗装に使う塗料は、ホームセンターなどで市販されていますので誰でも購入可能です。
つい安さに注目しがちですが、できればシリコンやフッ素系塗料など、ある程度高機能で長持ちする塗料を選ぶのがオススメです。
アクリルやウレタン塗料は安いですが耐久性が低いため、数年で劣化してしまう可能性があります。
もし、DIYが好きで数年に一度屋根を塗り直すことを苦にしないのであれば、お求めやすい塗料を選んでもよいかもしれません。
DIY用途の場合、塗料は下塗り用と中塗り用、上塗り用の3種類用意するのがオススメです。1回よりも2回、2回よりも3回塗ったほうが塗装は長持ちします。
ちなみに、「フィラー」タイプの下塗り塗料は屋根の塗装に不向きですなので、「シーラー」タイプを選ぶのが無難です。
塗料をムラなく塗るために使うのが、ローラーとはけです。ローラーは広い面積を一気に塗ることができ、はけは細かい部分を塗ることができます。
屋根材によって最適な毛の長さが違うものの、困った時は用途が幅広い中毛ローラーを選んでおくと間違いありません。
ちなみ、ローラーやはけをケチると塗料がきれいに塗れないため、ホームセンターなどである程度品質が高いものを購入しましょう。
コーキングやシーリングは、雨などが屋根の内側に侵入しないよう、屋根の端っこに充填するパテのようなものです。
穴やひび割れの補修にも使います。トタンなど、釘が浮いたり穴が空いたりしやすい屋根の場合は活躍する機会が増えるので、余裕をもって買っておきましょう。
金属製の屋根材は、サビやこびりついた汚れ等が付着している場合があります。汚れている場所に塗料を重ねても塗料は定着しないので、塗装する前に掃除が必要です。
金属製のブラシやヤスリ、もしあればサンダーなどの電動工具があると短時間でサビ落としが終わります。
マスキングテープやポリシートは、屋根の掃除や塗装をする際に飛び散るゴミ・塗料から周囲を守るための道具です。屋根塗装に使う塗料は、一度つくとなかなか取れません。
隣家に塗料が飛んでいけばご近所トラブルになりますし、マイカーにかかっても大変なので、きちんと用意しておきましょう。
屋根の汚れは、軽いものならほうきや雑巾などで十分落とすことができます。自宅にあるもので代用できる部分は、わざわざ専用の掃除道具を用意する必要はありません。
頑固な汚れがある、手作業で掃除するのが面倒、という人にオススメなのが高圧洗浄機です。事前に汚水が飛び散らないよう養生する必要はありますが、水圧の力で屋根掃除を一気に終わらせることができます。出力としては、家庭用のもので十分です。
屋根材が塗料でくっつかないように挿入しておく道具です。スレート屋根の場合、ないと塗装後にカッターやヘラを使って屋根材を切り離す「縁切り」と呼ばれる作業が必要になります。作業時間の短縮を考えると、ぜひ用意しておきたい道具です。
安全帯は、足を滑らせて高所から落下した際、地面にぶつからないようにする命綱。屋根塗装では、高所に登って作業をします。落ちると大怪我をしてしまうので、必ず安全帯を使用しましょう。
ベルトのように巻くタイプと肩にも通してガッチリ固定するハーネスタイプがあります。ホームセンターや作業用品店などで、頑丈なものを購入するのが鉄則です。
頭部を守るためのヘルメットも、安全確保のためには必須のアイテム。高級品を買う必要はありませんが、安全対策の道具はある程度値段と安全性が比例します。安すぎるものは避け、ホームセンター等で販売されているきちんとしたものを選びましょう。
一般的な住宅の屋根は、雨水や汚れを落とすために傾斜がついています。スニーカーや革靴だと足を滑らせて転落してしまうので、足元にも気を使いましょう。ホームセンターや作業用品店で購入できる、滑りづらい作業靴か安全靴がオススメです。
もし、夏場に作業する場合は屋根が日光でかなり熱くなってしまうので、熱に強いタイプを選ぶのもポイント。
以上の道具を揃えたら、屋根塗装を進めていきます。
屋根塗装をするためには、屋根の上に登らなければなりません。ただ、面倒だからといって不安定なはしごをかけて直接屋根に登らないよう気をつけましょう。
厚生労働省の労働災害統計によると、平成29年に起きた「墜落・転落」を原因とする死亡事故は全部で135件。[注1]その他の原因を合わせた建設業の死亡事故件数は323件なので、なんと死亡事故の41.8%が高所からの転落になる計算です。
死亡原因の第2位が15.5%、計50件の交通事故であることを考えれば、いかに高所での作業が危険かわかるでしょう。
建設業をなりわいにしているプロでも、年間100名以上が高所からの落下で亡くなっているのです。経験のない素人が屋根塗装を行う場合、徹底的に安全対策をしておくに越したことはありません。
そのために必要なのが、安全に屋根へと登ることができ、安全帯を引っ掛けておくことで、万が一落下した際も助かる確率を上げることができる足場です。ただ、足場を組むためには資格が必要になります。足場はレンタルができるので、足場のみ業者に頼んで組んでもらいましょう。
屋根を塗装する前に、掃除・補修・マスキングを行います。
高圧洗浄機やほうき、雑巾、ワイヤーブラシなどを使って、屋根全体を掃除しましょう。屋根は隅のほうが汚れやすいので、隅々まで丁寧に掃除するのがポイントです。
屋根が濡れていると塗料が食いつかないので、掃除の後は24時間以上放置してしっかり乾燥させましょう。
前回の塗装からある程度時間がたっている場合、コーキングが剥がれていたり、ボロボロになっていたりします。劣化したコーキングやシーリング材は防水効果がほとんどないので、こちらもヘラなどを使って丁寧に剥がしてしまいましょう。
屋根材に穴やひび割れがある場合は、シーリング材などで欠損を埋めておきます。
ちなみに、トタンやスレートなど金属でできている屋根材は、丁寧にサビを落とすよりも屋根材そのものを交換したほうが楽です。割れた瓦なども、新品に交換しましょう。
ボロボロになった塗料が残っていたり、前回の塗料がまだきれいに残っていたりする場合、そのまま上から塗料を塗ってもうまく定着してくれません。
そこで、ケレン作業といって、残っている塗料や下地をある程度剥がす作業を行います。金属製のヘラやブラシなどで根気よくこそぎ落としましょう。
下塗りをはじめる前に、必ずマスキングを行います。ベランダや車など、塗料がつくと困る場所にポリシートなどをかぶせ、適当なテープで固定しましょう。ポイントは、シートとシートをある程度重ねてテープで固定することです。
シートの端同士をギリギリでとめると、風やちょっとした衝撃で隙間ができ、塗料がついてしまいます。
ポリシートも防水や防塵など機能によって価格帯はさまざまですが、塗装用のものなら比較的安く手に入るのでオススメです。
マスキングが終わったら、ローラーとはけを使って下塗り塗料を塗っていきます。下塗りがきちんとできていないと、その上に塗料を重ねてもうまく定着しませんし、色もきれいになりません。
できるだけ塗りムラができないように、丁寧に作業しましょう。
屋根材の傷みが激しい場合は、下塗りを2回行うのも効果的です。
下塗り後の乾燥時間は、購入した塗料に従ってください。ポイントは、指定の乾燥時間をただ守るだけでなく、しっかりと塗料が乾いたことを確認するのを待ってからつぎの作業に進むことです。
湿度が高く雨も多い梅雨時や、気温が5度以下になる冬場は塗料が乾くまでかなりの時間がかかります。時間を置くとゴミなどが付着して掃除をやり直さなければならない場合もあるので、天気予報で晴れの日が続いているタイミングで一気に塗り、一気に乾かしましょう。
屋根材と屋根材の隙間が塗料で埋まっていると、内部の空気がうまく排出できません。それどころか、雨が降った際に隙間から水分が侵入しやすくなり、雨漏りの原因になってしまいます。
そこで役立つ便利グッズが、屋根材と屋根材の間に挟むタスペーサーです。下塗りの後にタスペーサーを挿入しておくと、中塗り・上塗り後も屋根材が塗料でくっつきません。
カッターやヘラを使って、すべての屋根に隙間を開けていく「縁切り」と呼ばれる工程を省略できるため非常に便利です。
下塗りが終わったら、中塗り・上塗りを進めていきます。やることは下塗りと同じです。ムラがないよう丁寧に塗り、しっかり時間を置いて乾燥させます。
ある程度上塗りが乾いたら、マスキングを外して仕上がりをチェックしましょう。足場を撤去するともうやり直しはできないので、塗り残しなどを丁寧に塗り直していきます。
最後に、レンタルした足場を業者に解体してもらい、ゴミを処分すればDIYの屋根塗装は完了です。トタン・スレート・瓦など、どのタイプの屋根塗装でも基本的な流れは変わりません。
屋根塗装をDIYすれば、業者に支払う費用を節約できます。ただ、今回説明した通り、DIYで屋根を塗装するためには安全の確保に道具の準備、まとまった時間も必要です。
下塗りや中塗りの色によって、最終的な発色が変わってくるのが塗装の難しいところですし、塗料同士の相性などもある程度自分で勉強しなければなりません。もしもDIYでの屋根塗装が難しいと感じたら、業者に丸投げしてみてはいかがでしょうか。
外壁塗装の達人では、希望を伝えて作業を丸投げしてもきっちりキレイに仕上げてくれる、優良塗装業者をご紹介しています。プロへの依頼とDIY、両者の労力やコストを比較するためにも、一度相談してみましょう。
「外壁塗装の達人」は、外壁塗装に関する相談を承る無料のサービス機関です。
中立的な立場でご回答させていただいております。
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