プロが教える外壁塗装の費用相場について - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
外壁塗装の費用相場のお話ですが、一言で申し上げるのが大変難しいテーマです。
例えば、お家の状態が良く、築10年位で塗装プランを立てていらっしゃる住宅というのは、工事の項目が少なく、メーカーさんが言っている様な「教科書通りの塗装」をやれば出来る塗装工事内容になるので、こういった家ばかりでしたら相場はわかりやすいです。
ですが、外壁や屋根の状態が悪いと、それに伴って工事の項目が増えてきますので、費用は膨らんできます。
とは言っても、塗装費用を決める大きなポイントがありますので、わかりやすく解説していきたいと思います。
塗料 | 1㎡当たりの単価 |
---|---|
アクリル塗料 | 1000円~1500円 |
ウレタン塗料 | 1800円~2000円 |
シリコン塗料 | 2500円~3500円 |
フッ素塗料 | 3500円~5500円 |
無機塗料 | 5000円~5500円 |
一般的に塗料にはアクリル、ウレタン、シリコン、フッ素とありますが、耐久性の順で費用はどんどん高額になります。
しかし、単純にこの4種類で耐久性も費用相場も相関しているかというと、そうでは無いところがややこしい点です。
一般的に良く使われている「シリコン塗料」ですが、その中でも大きく5種類に分ける事が出来ます。
一般的にグレードの低い順から言いますと、
・水性シリコンの1液タイプ(標準で使用されているものです。)
・水性シリコンの2液タイプ。
・弱溶剤シリコンの1液タイプ。(水性から溶剤に変わりましたね。油性です。)
・弱溶剤シリコンの2液タイプ。
・強溶剤シリコンの2液タイプ。
これはシリコン塗料に限った話ではなく、例えばウレタン塗料や他の塗料でも同じ事が言えます。
基本的には「シリコン」「ウレタン」でも、その中には5種類のグレードがあるという事です。
一番グレードの低い「水性シリコンの1液タイプ」と一番グレードの高い「強溶剤シリコンの2液タイプ」では、同じシリコンでも費用が全然違ってきます。
耐用年数で言っても、 「水性シリコンの1液タイプ」であれば10年。
「強溶剤シリコンの2液タイプ」であれば15年と言われ、同じシリコンでもこれだけの違いが出てきます。
そうなると、一般的にはシリコン塗料の方がウレタン塗料よりも費用相場もグレードも高いと言われていますが、ウレタン塗料の中で最高グレードの「強溶剤シリコンの2液タイプ」と、シリコン塗料の最低グレードの「水性シリコンの1液タイプ」では、ウレタン塗料の方が費用相場もグレードも高くなり、逆転します。
お客様の中で、ここまで知識のある方はほとんどいませんので、「シリコン」と言われれば当然「グレードの高い塗料」というイメージになり、「ウレタン」と言われれば「そこそこのグレードの塗料」というイメージを持たれてしまいます。
ちなみに協伸のお客様で一番多いのは、シリコンの上の「フッ素」であったり「光触媒」であったり「断熱塗料」で塗装される方です。
やはり費用もそうですが、長い目で見た時に「良い塗料」で「良い塗装」をした方が、トータルコストが安く抑えられるので、高いグレードを選択される方が多いのだと思います。
外壁塗装の費用相場を知りたいお客様は、もちろん「安くて良い工事」を希望されていますが、大幅な値引きには注意が必要です。
全ての訪問販売業者さんに当てはまるワケではないのですが、最初に250万円位のお見積りを出してくる業者もいます。
「今決めれば100万円費用値引きしますよ」とか言ってくるんですが、どう考えてもおかしい事ですよね。
基本的に費用を抑えようとするお気持ちも分かりますが、普通の外壁塗装会社にも値引きを迫らない方が良いと思います。
何故かといいますと、例えば、その外壁塗装工事で行う項目が30項目あった場合、お客様から無理な値引きを迫られている場合、やらなければならない30項目を28項目にしてしまうんです。
どこか「お客様には見えない部分」で、工程を抜いてしまう会社もあると思います。
ですので、無理な費用交渉の場合、弊社では「他で頼んで下さい」とお断りさせて頂きます。
適正な工事をしようと思うと、それだけの費用がかかってくる事をご理解頂きたいと思います。
私達はプロですので、工事費用を聞いただけで、その工事がどんな工事かが分かってしまいます。
例えば、
1・80万円の外壁塗装工事といえば、「色がついて綺麗になれば良い」というレベル。
2・100万円〜120万円でしたら、「家を守る塗装」のレベル。我々が思う普通の塗装工事はこの価格帯です。
3・120万円以上150万円未満になると、特殊塗料やグレードの高い塗料になりますので、普通の工事でしたら、120万円以上になる事はあまり無いです。※しかし弊社ではここが一番多い価格帯になります。※特殊塗料とは、「ガイナ塗料」や「光触媒」、「防水塗料」「フッ素無機」等を指します。
30坪から35坪位の一軒家でしたら、この費用相場はそう前後しません。
80万円前後の塗装費用というのは、「色がついて綺麗になった」という美観目的の工事です。
100万円を超える工事になると、「お家を守る」外壁塗装工事に変わってきます。
どんなに小さな住宅でも80万円前後の外壁塗装工事と言うのは、美観上だけの工事と思って頂ければわかりやすいかと思います。
「設計価格表」という単価表が各塗料メーカーさんから出ていますが、「この価格よりは高くは出来ませんよ」という価格表で、比較的に費用は高めに設定してあります。
大体のメーカーさんが出しているのが300㎡以上の価格表なんですが、 「300㎡まではこの価格で抑えてくださいよ」という金額なので、住宅にはほとんど当てはまらない価格ではあります。
一般的に外壁塗装の塗り面積で一番多いのが130㎡と言われており、 屋根塗装の塗り面積は80㎡です。
メーカーさんが出している費用ですので、参考にされる分には良いと思います。
そこから大幅に離れているお見積り費用というのはありえないと判断出来ますので目安にはなりますね。
細かく価格表を出しているメーカーさんでは「下塗りの費用」「中塗りの費用」「上塗りの費用」とそれぞれの費用相場が出ています。
では、この「設計価格表」通りに費用相場が決まるかといえば、最初のお話に戻りますが、そんな事はまずありません。
お家の状態と仕様で大きく変わってきますので、同じ塗料であっても費用は変わってきます。
例えば、下塗りが一回というのが標準なんですが、外壁や屋根の状態が悪くここが二回になる場合もあります。
もちろん費用は下塗り一回分高額になりますが、この下塗りを「しっかりやってくれるか」「やってくれないか」で外壁塗装工事が大きく変わってきます。
結局下塗り自体が、外壁や屋根の表面に「くっつくもの」と、表面だけでなく下地を「固めてくれるもの」という種類で構成されていますので、状態が悪ければ、表面にくっついているだけでは剥がれてきますので、浸透させて、中まで固めて、更にくっつくものを塗るので、やはり下塗りは2回必要だと判断する事があります。
これは美観上の仕上がりにも影響してくる、5年後の「色褪せ」という現象にもつながってくる大事なポイントです。
費用的には下塗りが一回分プラスされますが、ここが重要なポイントですので、この費用を抑えて見積もりを出してくる業者か、お客様の住宅の事を考えて2回分の下塗りの見積もりを出す業者かを見極めて頂きたいと思います。
例えば、お隣さんであっても、「下塗りが一回で大丈夫な外壁」と、「下塗りが2回必要な外壁」では、下塗り1回分費用は高くなります。
費用相場を覆す「モニター料金」というものも実際にあったりするので、更に複雑ですね。
弊社ではモニター料金というのはやっていないのですが、健全に外壁塗装業を営んでいらっしゃる会社さんでも、「この住宅に関しては、赤字でも良いから、このエリアでまず一番始めに実績を作る」という意味合いでモニター価格でご提案される会社様もあると思います。
ただし、訪問販売さんが提示する「モニター料金」は少し違うと思います。
訪問販売業者さんは、営業さんに高い費用をかけていますので、更に赤字を出してそのエリアで実績を作る事へのメリットがわかりません。
となると、本当にその「モニター料金」が安ければのお話ですが、安い費用で行う工事のしわ寄せは、現場の職人さんに来る、つまり「外壁塗装の質」に関わってきます。
塗料メーカーさんと仲の良い塗装業社さんは、「モニターで使ってみてください」という事は実際にあります。
お客様が納得した上であれば、新商品で実績の無いのは仕方ない事ですが良いお話だと思います。
もし私が相見積もりで他社様のモニター料金の見積もりを見た場合は、「ラッキーですね」と言うと思いますよ。
もちろん悪質な「モニター料金」もすぐにわかります。
お客様から、「他社さんの見積もりを見て下さい。」「相談に乗って下さい。」とおっしゃる方が非常に多いので、何か気にかかる事があればご相談頂くのが一番早いかと思います。
見積書を見ればすぐにわかりますので。
「あ、ここはシッカリやってくれるな」
「あ〜、ここは営業会社だな」 と。
例えば、ある外壁塗装会社から「モニター料金」で見積もりをもらった場合などは、私共でも結構ですが、他社様にその見積書を見てもらうのが良いかもしれませんね。
どの部分を「モニター価格」にしているのかもプロが見ればすぐにわかります。
事前にご自分の家の外壁の「塗り面積」を延べ床面積から下記の様な計算式で算出していらっしゃるお客様もいらっしゃいます。
【延坪 ✕ 3.3 ✕ 1.2 = 塗り面積】
※延坪とは、建坪が30坪の場合、ざっと1階と2階で60坪ですので、60を入れます。
※塗り面積とは、外壁から窓等の塗装しない面積を除いた面積の事です。
この計算式で、かなり近い数字まで塗り面積を出す事は出来ると思います。
しかし、我々が実際に現場を見て測定する「塗り面積」は、建坪とか延べ床面積とかは、本当は関係無いんです。
材料を頼む際には、きちんとした平米数分しっかり頼まないといけませんし、測定を誤って実際の塗り面積が広ければ、塗料が足りなくなります。
ですので、シッカリと塗り面積を時間をかけて採寸してくれる業者が良いです。
外壁塗装の費用相場は我々プロから見ても本当に難しいです。
しかし、ひとつ抑えておかなければならないのは、「金額に見合った工事」というのが適正価格になると言う事です。
どうしても「安くて良い工事」というのは無理なお話なんです。
しかし、例外なのは悪徳業者と言われている人達で、150万円という高い費用で、内容は80万円の工事という例もありますので、費用が高いから質の良い工事とは限りません。
御見積が高額でも、「材料が高額で高品質」で「施工方法がしっかりしている」という事が最低条件で当てはまっていれば、その価格がその家の適正価格になります。
ですので、冒頭でもお話しましたが、お客様の方で納得されて80万円前後の「安く塗って綺麗になる」外壁塗装工事をされてももちろん良いと思います。
シッカリ100万円〜120万円の費用を掛けて「家を守るグレード」の塗装をされても良いと思います。
ただし、この間には細かく費用相場は分かれてきますので、そこは外壁塗装業者を比較してみる事をおすすめします。
弊社もそうですが、この「外壁塗装の達人」には全国でも評判の良い業者さんがたくさん登録されています。
心に決めている塗装会社があっても無くても、一度複数の良い業者さんから見積もりを取ってみると、また別の角度から外壁塗装や費用を見る事が出来ます。
比較する事で、いろんな業者さんからアドバイスももらえますので。
最後になりましたが、お客様が本当にご納得されて外壁塗装が行える事を心より願っております。
有限会社 協伸 代表取締役 熊井一仁
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中立的な立場でご回答させていただいております。
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