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サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!

サイデング

日本の住宅で最もよく用いられている外壁材がサイディングです。

サイディングボードを使えば、外壁リフォームも簡単に行えて、見た目も新築同然に改装できます。

サイディングの貼り方や種類別の費用、劣化時の対処法について解説しますので、これを機会にサイディングに関する知識を深めていただければ嬉しいです。

 

サイディングとは?

サイディングサイディングとは、セメント質と繊維質を主な原料とした外壁材の1種で、外壁の施行方法である乾式に含まれます。

木質系・窯業系・金属系のサイディングがありメンテナンスの目安は10年前後となっています。

ただし、木質系のサイディングは防火性が劣っているため防火指定区域では使用できない外壁材です。

 

サイディングボードとは既に成形されている外壁用の板です。サイディングボードを壁に貼り、壁の大きさに合わせてカットする方法で外壁が作り上げられていきます。

サイディングは軽量で耐久性も高く、工事価格が安いため、日本の住宅で最も普及している外壁材となっています。

 

釘やビスは出るの?

釘やビスは外壁の裏に隠れている胴縁に打ち込むため、表面からは分かりません。また、釘やビスで固定した後はシーリング材などの防水塗布剤を塗り、さらにその上から塗料でタッチアップ作業を行います。ですから、サイディングで釘やビスが出るという事はありません。

 

サイディングボードに反りが生じてしまうと、固定するために使った釘やビスに負担がかかり、ひび割れを生じさせることがあります。このような場合、外壁が見る見るうちに劣化していきますので、できるだけ早い段階での対処が必要です。

 

釘が見えているサイディングは明らかに劣化しているといえます。釘がそのまま抜けてしまう恐れもありますし、危険ですのですぐに補修の手配をしましょう。

 

モルタルとサイディングの違い

現在、外壁の主流はモルタルからサイディングへと変化しています。

 

サイディングは先程お伝えした通り、既に形が出来上がって製品化されているサイディングボードを使って外壁を仕上げるものです。

 

モルタルは編み状の金属にモルタルを塗り、さらに塗装して外壁を仕上げるものです。すでに出来上がっているサイディングボードとは違い、水・砂・セメントを調合したモルタルを外壁の形や範囲に合わせて自由に使うことが出来ます。

 

サイディングは製品化されているものですから、技術よりも製品か壁の性能に仕上がりの良し悪しが影響されます。そのため、信頼できる品質のサイディングボードを使えば安定感のある外壁を期待することが出来ます。更に現在でもデザインのバリエーションやレベルは上がっていますのでこれからも更に楽しみな外壁材です。

 

モルタルは、外壁を扱う技術士たちの腕の性能がそのまま外壁の仕上がりに影響を与えます。また、それぞれの壁の特徴に合わせてモルタルの厚みや配合、施行方法を調整していかなければなりません。モルタルはその都度調合して作りますのでデザインの自由度は高いといえます。

 

耐久性やコスト面で考えると、モルタルとサイディングはそれほど差のない外壁材ですが、様々な面で明らかな違いがあります。

 

サイディングの種類は大きく分けて4つ

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_02

最も一般的なサイディングの中にも大きく分けて4種類の材質があります。4種類のサイディングの特徴を1つずつご紹介いたします。

 

窯業系サイディング

窒素系サイディング窯業系サイディングはサイディング外壁の70%を締めているもっともポピュラーなサイディングの種類です。窯業系サイディングはセメントと繊維を混ぜ合わせて作ったものを材料としています。

 

高温処理を使用するため、剛性がある点が一つの大きな特徴です。耐久性はサイディングの中で最も低いのですが、メンテナンスや施行が簡単なので外壁材のなかでも最も使われるポピュラーな存在となっています。

 

また、窯業系サイディングは耐震性に優れています。さらに、水分を吸収することによって伸び縮みする性質もあります。この性質ゆえに伸び縮みが繰り返されひび割れを生じさせることもあるので、定期的なチェックとメンテナンスが必要です。

 

耐用年数

窯業系サイディングの耐用年数は7~8年です。窯業系サイディングは水に弱いため、雨水により壁のつなぎ目が劣化してしまいやすくなります。そのため、メンテナンスの際には窓まわりのシーリング部分を交換したり塗り替えたりする補修が必要です。外壁工事施行の7~8年後を目安にサイディングボードの反りやシーリング部分にひび割れた場所はないかをチェックしてみましょう。

 

料金

4,500円~8,000円/㎡

 

金属系サイディング

金属系サイディング

金属系サイディングは金属でできているため、断熱性や耐久性に優れているという特徴があります。金属系サイディングは窯業系サイディングの約3分の1の軽さです。軽量で扱いやすいため、外壁そのものへの負担が少なく、地震の揺れにも柔軟に対応してくれる優れた外壁材です。

 

最もポピュラーの窯業系サイディングと比較するとバリエーションが限られてきますが、金属ならではの美しいメタルカラーはモダンな外壁に仕上げてくれることでしょう。

 

鉄やアルミニウムなどの金属に樹脂断熱材を使用してサイディングボードが作られているため、耐熱性能も優れています。外からの熱を建物内に侵入させず、建物内の熱を外に放出させません。ですから冷暖房費のコスト削減にも協力的なサイディングの種類と言えるでしょう。

 

耐用年数

金属系サイディングの耐用年数は10~15年ほどです。金属ですから雨水によって

錆びたり腐食してしまったりする可能性は他のサイディングの種類よりも高まってしまいます。また、他の金属と触れることによって劣化を助長することもあるでしょう。

 

このように環境に応じて金属系サイディングの耐用年数は変動します。錆や腐食は中途半端な補修では、さらに劣化が進みますので適切なメンテナンスと補修工事が必要になります。サイディングボードの浮きが見られるようになると簡単に剥がれたり錆が生じやすくなったりするのでチェックしておきましょう。

 

料金

3,000円~7,000円/㎡

 

木質系サイディング

木質系サイディング

木質系サイディングは木材を使用しているからこその温かみがあり、ナチュラルデザインが特徴的な外壁材です。環境に優しい外壁材として地球や自然への配慮を示したい方に注目されるものとなっています。断熱性に優れてはいますが、防火性に劣るので防火指定区域では使用できないでしょう。

 

木質系サイディングは天然木材の呼吸を止めないように塗装を行ったものです。天然素材だからこそ、木の種類や性質によってデザインや形にばらつきが見られます。また、年月が経てば経つほど味が出て風情のある外観の外壁となってくれることでしょう。

 

外壁のデザインや味わいにこだわりがある方には木質系サイディングが最もおすすめです。木材ですから防火指定区域では使えませんが、中には不熱処理を施したものを扱っているメーカーもありますので、木質系サイディングの使用可能区域は徐々に広がっています。

 

耐用年数

木質系サイディングの耐用年数は約10年です。木質ですのでメンテナンスまでの期間は短く、劣化しやすいものです。水に弱くすぐにカビが生えたり腐食したりしてしまいます。そのような劣化を防ぐため、木質系サイディングボードの上から塗料を塗りますが、木目調のデザインを邪魔しないようにするためには塗料の耐久性に限界が生じてしまうのです。

 

木質系の特別な風合いを維持していくためには10年間ただ放置するのではなく、こまめにメンテナンスする必要があります。グレードが低めの塗料をこまめに塗りなおすことで、耐用年数を上げることが出来るでしょう。

 

料金

3,000円~10,000円/㎡

 

樹脂系サイディング

樹脂サイディング

樹脂系サイディングとは日本ではまだあまりなじみのないサイディングの種類ですが、

北米では広く扱われています。塩化ビニル樹脂のサイディングボードを使用した外壁材です。耐久性や耐候性に優れているため、厳しい気候の地域でよく使用されるサイディングの種類となっています。

 

日本で広く普及されているものではない為、デザインや色のバリエーションは少ないのですが、耐久性の強さやメンテナンスフリーの可能性を考えるとかなりコスパ優秀で注目度の高いサイディングであることは明らかです。

 

樹脂系サイディングは衝撃に強く、浸水しても外壁材の内側までの浸透は許さず、常に乾燥した状態を保つことが出来るようになっています。劣化したり破損したりしてしまってもほとんどのサイディング補修のケースとは異なり、一部分のみの補修が可能なので樹脂系サイディングはメンテナンス性が高いといえます。

 

ただし、樹脂ゆえの紫外線に弱いという特徴もあります。紫外線による劣化を100%防ぐことはできません。

 

耐用年数

樹脂系耐用年数は10年から20年です。なかには20年を超えても全く問題ないというケースもあります。樹脂系サイディングは耐久性、耐候性が高いため、劣化したり退職したりすることがほとんどありません。

 

定期的に汚れを取り除き、カビやコケ、藻などを除去してあげることでキレイな外壁を保つことが出来るでしょう。ひび割れてしてしまった場合はその破損した部分のみの補修で樹脂系サイディングを維持していけるでしょう。

 

料金

3,000円~5,000円/㎡

 

サイディング4つの素材別メリットとデメリット

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_01

サイディングは主に、防音性、耐久性、防水に優れています。

 

サイディングはサイディングボードに下地材シーラーを塗り、上からトップ剤を2回塗るというステップで外壁工事が施行されます。

 

サイディングのメリット

サイディングには14㎜〜という厚みがあるので、建物を長持ちさせることが出来る耐久性の高い建築材です。

更に定期的なメンテナンスによりサイディングそのものの強度を維持していけば、建物は何十年も長持ちしてくれます。

 

では、サイディングの種類別メリットをご紹介します。

 

金属系

金属系サイディング

金属系のサイディングは金属で作られたサイディングボードを使用した外壁材です。

金属系サイディングのメリットは断熱性と耐水性です。

また、軽くて扱いやすい資材ですので外壁そのものや建物に負担をかけて劣化を早めるといった心配がありません。

 

外壁材そのものが熱を吸収してくれるため、建物内部へ外部からの熱が伝わるのを防ぐことが出来るでしょう。金属ならではの美しい外観を期待できるサイディングです。

 

窯業系

窒素系サイディング窯業系サイディングはセメントが原料となっており、高温の状態で製造されるサイディング資材が使用されています。

窯業系サイディングは防火性と耐震性に優れており、災害に強い外壁材です。

 

この4つのサイディング資材の中で最も需要が多く、デザインのバリエーションも豊富になっています。

シンプルなものだけではなく、木目調やレンガ調などナチュラルやアンティークな雰囲気の外壁に仕上げてくれるものもあります。

 

木質系

木質系サイディング天然木材を使用している木質系サイディングは、日本らしい風景になじみやすいナチュラルな印象を与えてくれます。

 

木質だからこその「暖かさ」「やさしさ」を感じさせる素材は、今でも多くの人に支持されるサイディングとなっています。

木質系サイディングの最大のメリットはこの暖かみのあるデザインといえます。

 

樹脂系

樹脂系サイディング樹脂系サイディングとは塩化ビニル樹脂を使用しているサイディングを指します。

サイディングの中でも最も劣化しにくい耐久性の高い種類です。

樹脂系サイディング最大のメリットは軽量であることなので、建物にかける負担が小さくて済みますし、施行自体も楽です。

 

撥水効果や凍害防止効果もある外壁材で、海に近い地域に住んでおられる方や、寒い地域に住んでおられる方は樹脂系サイディングのメリットを最大限活用できるでしょう。

 

 

サイディングのデメリット

 

サイディングの最大のデメリットはメンテナンスコストが高いことです。サイディングは確かに長持ちしますし、外壁や建物そのものを良い状態で維持することに長けています。しかし、サイディングの上から塗布しているシーリング材が劣化することでサイディングも耐久性が弱まってしまいます。

 

サイディングは劣化するとひび割れたり、釘が抜け落ちたりという症状が表れます。カビが生えることもあるでしょう。サイディングが劣化してしまい、補修やリフォームが必要になった場合、ほとんどのケースで打ち替えの必要が生じます。

 

早い時期にサイディング塗り替えによるメンテナンスを定期的に行っていれば、さらに長持ちさせることもできますが、打ち替えが必要な状況まで外壁劣化を放置すると一般的な戸建て住宅であれば20万円前後の費用が掛かります。

 

また、サイディング塗り替えにおいてもクリヤー塗装では補修できない状態になっているとメリットの一つであったデザイン性が失われてしまうというデメリットがあります。

 

サイディングの種別のデメリットもご紹介いたします。

 

金属系

金属系サイディング

金属系サイディングのデメリットは吸熱性があることです。熱を建物内部に届かせないようにしてくれるというメリットの裏腹に、外壁材そのものに熱が吸収されてしまい色が褪せて外観が損なわれてしまう恐れがあります。また、金属ですから雨水によりさび付いてしまいやすく、美しい外壁を保つためにメンテナンスの頻度が求められる種類です。

 

窯業系

窒素系サイディング窯業系サイディングはサイディング素材の中で最も耐久性の低いものです。

雨水の侵入による劣化を防ぐためには、防水性の専用剤を使用しなければなりません。

サイディングボード表面の塗装をこまめに塗り替えていく必要があります。

 

 

木質系

木質系サイディング木質系サイディングのデメリットは防火性に劣るので、防火指定区域では使用できない点です。

木質系はデザイン性が高い代わりに、変色が生じたり、汚れが付着しやすいのも特徴です。

 

 

樹脂系

窒素系サイディング樹脂系サイディングのデメリットは、商品数(バリエーション)が少ないことです。

樹脂系サイディングはさびることがなく、耐久性の高いサイディングなのですが、日本ではまだ一般的なサイディングの種類として流通しておらず、デザインや質のバリエーションが少ないことがデメリットです。

 

 

サイディングの貼り方(外壁構造)

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_03

サイディングの張り方には主に2つの種類があります。サイディングを志向するときに最も重要なポイントなるものがサイディングの張り方ですので、それぞれの特徴や構造を知っておくことは大切です。通気工法と直張り工法について1つずつご紹介していきます。

 

通気工法

通気工法はサイディングメーカーが標準工法として推奨しているサイディングの張り方です。建物を長持ちさせるためには乾燥がポイントとなります。

 

湿気が入り込むと劣化しやすくなりますが、室内の気温変化によって内部結露というものも生じます。こうした湿気に関する悩みを払拭するために生まれたサイディングの施行方法が、壁の中の水分を放出することが出来るようにする通気工法です。

 

通気工法の外壁構造はどのようになっているのでしょうか。外壁材と構造体の間に通気層を作ることによって壁の中の空気が排出できるようになっています。温度や気圧が変化するたびに空気が通気層の最下部にある換気口から流れ出します。

 

また、外壁材に防水シートを張り付けることで、溜まってしまった湿気を空気と共に排出できるようになっているのです。外壁材側だけではなく室内側には機密防湿シートを施行することもあります。そうすれば室内で湿気が生じてしまうことを防ぎ、完璧な湿度調整が行えるのです。

 

このようなサイディングの張り方は防湿防水効果が高いというメリットがあります。カビが発生する心配もありませんし、台風などの雨風の強い自然現象にも耐えられる防水性のある外壁となります。

 

しかし、通気工法は外壁と建物の間に通気口を設けることで、釘やビスの負担が大きくなってしまいます。外壁工法の唯一のデメリットは外壁の強度が弱くなるということです。

 

直張り工法

サイディングの張り方の2つ目にご紹介するのは直張り工法です。この工法はその名前の通り、接着剤を使ってサイディングボードを外壁に直接貼り付けるという方法を取ります。先ほどご紹介した通気工法の通気層を作ることなく、1工程をなくすことができるので、コスト削減できるサイディングの張り方として注目されています。

 

構造材の表面に防水シートを貼り、その上に直接サイディングボードを張り付けていくという構造です。直張り工法を使ってサイディングを貼ることによって、サイディング越しに外壁がある程度呼吸できるようになります。

 

そのため10年以上たっても劣化症状が見られないという良いケースが多く見られています。ただし、外壁のリフォームにより塗り替えを行っていると、サイディングの表面側に膜が出来てしまい呼吸が出来なくなるので外壁が膨れてくるという現象が起こることもあります。

 

このようにサイディングの張り方によって最適なメンテナンスの方法は異なってきます。サイディング自体が劣化してしまっている場合は張り替えするしかメンテナンスの方法がないこともありますが、ほとんどのケースでは膨れを防止する塗料材を使用することによってきれいな外観を維持できるでしょう。

 

直張り工法によってサイディングを貼る際には、サイディング表面に緻密で厚い膜を形成してしまわないように塗料に注意する必要があります。ですから、サイディング塗装の塗り替えを希望されるときには塗装会社の性能や塗料の性能ではなく、直張り工法に適しているかを最優先に考えることをお勧めします。

 

サイディングの外壁でみられる劣化の症状

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サイディングは定期的にチェックしてメンテナンスを行うことで、大幅なリフォームを行わなくても強度や外観を維持することが出来ます。では、どんなポイントをチェックすればよいのでしょうか。

 

サイディングの外壁で見られる症状の中でも特に分かりやすいものをいくつかご紹介します。これからご紹介する症状が見られるのであれば、その外壁は要注意です。

 

サイディングのひび割れ

サイディングひび割れ

サイディングがひび割れているのは分かりやすい劣化の減少といえます。不動の建物など存在しません。しかし建物が動力に耐え切れず、その力をサイディングに逃してしまうとひび割れが生じてしまうのです。特にサイディングの中でも四隅やジョイントなどの割れやすい弱い部分に劣化が生じます。

 

サイディングのひび割れを放置しておくと雨が降ったときに雨漏りの原因となります。サイディングのひび割れはサイディングの種類にもよりますが、ひび割れている部分だけを補修することによって簡単にメンテナンスを行うことが出来るでしょう。

 

サイディングのひび割れは外壁や内部に雨水を浸透させることになります。耐震性が失われ、建物自体の耐性が落ちるので早めに対処しなければなりません。また、ひび割れゆえの雨漏りやカビの発生は住人の人体に悪い影響を及ぼします。また、ひび割れは外観を損ない、せっかくのマイホームがみすぼらしい状態になってしまうのです。

 

目地でひび割れが生じている際はまずシーリングをすべて剥がし、シーリングを新しく塗り替えるという方法が最も一般的です。

 

 

サイディングの破損や欠損

サイディングの破損

ボールがあたった。

車が突っ込んできた。

こうした大きな問題によりサイディングが破損、欠損することはほぼないでしょう。しかし、サイディングは耐用年数に近づくともろくなり、破損したり欠損したりしやすくなります。特に寒い地域では凍害によりサイディングが破損してしまいます。

 

特に窯業サイディングにはセメントが含まれているため、気候の影響を受けやすいので凍害により破損や欠損や生じやすいのです。セメントの中には水分が含まれています。気温差や紫外線、太陽光の影響を受けるとその水分が膨張していきます。その結果サイディングが破損するのです。

 

サイディング自体の耐用年数は10年以上がほとんどですが、その耐用年数を保ち、長持ちさせるためにはメンテナンスを定期的に行う必要があります。サイディング塗装を丁寧に行い、塗り替えを7~8年ごとに行うことで、サイディングが破損したり欠損したりすることを防げるでしょう。

 

サイディングの変形

サイディング変形

サイディングは劣化すると変形することがあります。サイディングボードは厚みが薄ければ薄いほど反り返りが生じやすくなるものです。サイディングの素材によっては水分の影響で収縮を行っているものがあります。

 

または、温度の変化によって収縮が生じることもあります。その収縮の力に耐え切れずサイディングに反りが生じるのです。または、釘やビスなどの固定している部品が抜け落ちてしまったということにより、サイディングボードがはがれかけているのかもしれません。

 

サイディングの変形は施行した職人の腕が悪かったから生じる、というものではありません。サイディングの反りは自然現象による不可抗力です。

 

サイディングが変形してしまったときには小さい反りのうちに補修することがポイントです。大きく湾曲してしまったサイディングは張り替える必要があるからです。ビスや釘を適切な位置に打ち直すことでほとんどのケースは元のサイディングに戻ってくれます。

 

変形がどこから生じているかをチェックして、根本的な原因を探りましょう。もし釘やビスに問題があるわけではないのなら、サイディングの張り替えを検討する必要もあるでしょう。

 

表面を保護している塗装の劣化

サイディングは表面を保護するために出荷される前に焼き付け加工が施されています。この表面の塗装は劣化しにくいといわれてきましたが、サイディングの種類や性能によっては塗装の劣化も報告されています。

 

サイディングはサイディング材そのものが劣化しないように塗装されており、その塗装により建物を長持ちさせることにつながっています。雨漏りを防止し美しい外観を維持できるようになっているのです。

 

サイディング塗装が劣化してしまうと、そうした効果がすべて失われてしまいます。雨水が侵入しやすくなりカビが生えて人体に影響を与えることもあるでしょう。

 

また、紫外線の影響をサイディングが直接受けて劣化が進んでしまうかもしれません。サイディングの塗装が劣化すると様々な弊害が建物全体に生じてしまいます。

 

サイディングの塗装が劣化しているなら塗り替えを行いましょう。サイディングの塗装は工場で行われているため、その塗り替えは技術が必要です。また、100万円近く費用がかかるケースもあるため思い切りが必要な劣化症状といえるでしょう。

 

しかし、多くのサイディングメーカーは8~10年でサイディングの塗装を塗り替えるように推奨しています。建物の立地条件や環境、天候によって劣化が進むスピードは異なりますが、サイディングそのものの劣化に進行しないうちにメンテナンスを行いましょう。

 

下地処理の劣化について

サイディングは塗装する前に下地処理を行います。サイディングを塗り替える際にも下地をどのように処理するかによって外壁の仕上がり精度に違いが生じるのです。それほど重要な下地処理が劣化してしまうと、サイディングは大きな影響をうけます。下地処理の劣化により生じる3つの症状をご紹介します。

シーリング劣化

シーリングが劣化することによって、サイディングの下地があらわになってしまうと、その部分から湿気や水分が侵入し雨漏りが生じるようになります。シーリングが劣化している場合は早い段階で新しいシーリングに張り替える必要があるでしょう。

 

まずは、現在サイディングに張り付けられているシーリング材をすべて撤去します。そしてサイディングの目地部分に専用の接着剤をつけて新しいシーリング材を張り付けていきます。

 

シーリングは下地処理としてサイディングを長持ちさせるとても重要な役割を担っています。モルタルやコンクリートなどを使用した外壁の場合にはシーリングにそれほど注目されないかもしれませんが、サイディングの場合はシーリングを扱うことに慎重でなければなりません。

 

シーリングが割れているのか、痩せているのか、収縮しているのかによって、それぞれに適切な処置を行う必要があります。シーリングが劣化しているから上から打ち増しすればよいという考え方は邪道です。シーリングはすぐに剥がれ落ちてしまいコストの無駄遣いと劣化の助長となってしまいます。シーリングが壁と密着していないことが明らかであればシーリングの打ち替え工事を検討しましょう。

塗膜劣化(チョーキング)

チョーキングとはサイディングが紫外線を浴びることによって劣化し、白い粉が発生している状態を指します。この現象はサイディング劣化レベルの中ではまだ初歩的な段階です。しかし、チョーキングを放置しておくとさらに劣化が加速します。表面が劣化しているだけの間に補修しなければ外壁そのものや建物内部まで劣化が進んでしまうかもしれません。

 

発生している白い粉のみを取り除くだけでは塗装を剥がしただけで補修できたとは言えません。また、チョーキングの上から新たしく塗装すると表面が不安定になり、その塗装はすぐにはがれてしまうことでしょう。そしてまたチョーキングが生じてしまいます。

劣化の状態に応じた補修方法と費用

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_05

どんな建築物も不朽のものはありません。劣化の状態に応じて適切な補修方法を施行することで建物を維持していくことが出来るのです。一般家庭の住宅も同じ事が言えます。

 

サイディング外壁に劣化が生じているならどうすればいいのでしょうか。その補修方法はどれほどの費用がかかりますか?

 

4つの劣化症状とそれに応じて補修方法・費用をご紹介します。

 

シーリングのみの劣化なら「シーリング打ち替え」

まず、1つ目にご紹介するのはサイディングで重要な下地処理であるシーリングが劣化してしまったときの対処法です。シーリングのみの劣化であり、サイディングまで劣化が進んでいないのであればシーリングの打ち替えを行うことで対処することが出来ます。

 

シーリングの打ち替えにはどれほどの費用が掛かるのでしょうか。

業者に依頼する場合に予想できる費用は「30万円~50万円」です。

業者に依頼すれば確実な技術を持っている職人による手でシーリングの打ち替えを行うことが出来ます。

 

シーリングの打ち替えは劣化している既存のシーリングを撤去することから始まります。既存のシーリングの上から新しいシーリングを重ね打ちするよりも、すべて撤去してから新しいシーリングを打ち替えたほうがその後のメンテナンス性を高めることが出きるのでおすすめです。

 

シーリングの打ち替えにかかる費用の内訳は次の通りです。

シーリング材(必要な長さ分)+足場代+シーリング撤去代

 

シーリングの打ち替えで使用されるシーリングの種類は豊富です。一般的には編成シリコン系やポリウレタン系のシーリングが使用されます。もし、紫外線の影響や厳しい寒さによりシーリングが劣化してしまったのであれば、変性シリコン系シーリング材が良いでしょう。

 

建物の動きに順応できず、ひび割れてしまった場合や耐震性を高めたいなら、弾力性の強いポリウレタン系シーリング材がおすすめです。

 

シーリングが劣化してもすぐにシーリング打ち替えを依頼しよう!とは決定できないでしょう。どのようなタイミングでシーリングの打ち替えが必要になるのでしょうか。比較的長い目で検討できるレベルなのがシーリングのひび割れです。今すぐの補修は必要なく、2~3年以内に補修すると良いでしょう。

 

もし、シーリングが破断していたり、痩せていたりするなら早急な対処が必要です。シーリングの著しい劣化を放置しておくと、サイディングボード本体の張り替えが必要になります。できるだけ補修費用を安く済ませるためにも、シーリングのみの劣化のうちにシーリング打ち替えを行うようお勧めします。

 

色あせやチョーキングなど塗膜の劣化なら「塗り替え」

サイディングが色あせたり、塗膜が劣化して白い粉が発生していたりしませんか?こうした劣化症状はサイディング塗装の塗り替えがベストな補修方法です。サイディングは出荷される前に工場で塗料が焼き付けられているためサイディングの塗装という概念がない方も少なくありません。

 

しかし、サイディングには塗装が必要です。サイディングの塗装は半永久的と考えられているようですが、サイディングは常に外のあらゆる環境に対応しています。雨が降り台風がきますし、晴れている日は紫外線にさらされます。こうした自然環境の影響を受けるため、どうしてもサイディング塗装が劣化していきます。

 

塗膜が劣化していることはどうすればわかるでしょうか。明らかに塗装がはげてしまっていることがあります。チョーキング現象は生じていないでしょうか。変色や色あせが見られるかもしれません。剥がれや色の変化はなくてもカビや藻が発生しているなら塗膜が劣化していることを疑うべきです。

 

このまま塗膜の劣化を放置しておくと、雨風にさらされたときに建物内部まで水が浸入するという恐れがあります。サイディング表面のカビや藻、チョーキング現象や色あせは美しい外観を損なってしまいます。

では、サイディング塗装の塗り替えにはどれほどの費用が掛かるのでしょうか。

塗り替えの費用相場は「約80万円~150万円」です。

 

費用の内訳は次の通りです。

塗装施行代+塗料代+足場代+雑費

 

どのような塗料を使うのかによっても塗り替えにかかる費用は異なります。相場80万で行える塗り替えに使われる塗料はコスト削減のため他の塗料よりも耐候性や耐久性が劣ります。定期的に塗り替えを行う予定ならおすすめですが、一回の塗り替えで10年以上もたせたい、という方にはお勧めできません。

 

150万ほどの予算で塗り替えを行うのであれば光触媒塗料が使用できるでしょう。コストはかかりますがセルフクリーニング効果があり、10年から20年の耐候年数を誇る塗料です。

 

サイディング塗料の塗り替えにはどれほどの期間が必要でしょうか。まずは足場組から始まり高圧洗浄を行います。シーリング処理を行った後に下塗りが始まります。作業開始から5日目頃に本格的な塗り替えが行われていきます。約1週間で塗り替えは完了します。塗り替えが必要な範囲や天候の影響で長引くこともあるでしょう。

 

反りや浮きなどサイディングボード自体の劣化なら「張り替え」

サイディングボード自体が劣化しているなら、サイディングボードの張り替えが必要です。外壁の外観を美しく保ち、マイホームを新築同然に整えてくれる最も手っ取り早い方法ともいえるでしょう。

 

サイディングボードの張り替えはどれほどの費用が掛かるのでしょうか。

サイディングボードの張り替えは150万円~250万円が相場です。

 

費用の内訳は以下の通りです。

サイディングボード代+足場代+人権・作業費+撤去費用・シーリング代+資材運搬費

 

サイディングのどの種類で張り替えるかによっても費用は異なります。最も一般的でポピュラーなサイディングは窯業サイディングです。耐震性・遮音性・防火背に優れているサイディング剤ですので、ほかのサイディング剤よりも費用が割高になっています。最も安いサイディング剤は金属系です。サイディングの種類ごとの具体的な費用は【サイディングの種類は大きく分けて4つ】の部分で取り上げていますので参考になさってください。

 

サイディングボード張り替えの費用はサイディング外壁のリフォームの中でも最も割高なものです。それは、一度外壁材をすべて撤去するからです。外壁の骨組みだけの状態に戻し、下地処理から始まりますのでサイディングボードの張り替えは大変です。ですから100万円以上の予算はたてておきましょう。

 

どうしても予算を抑えたいのであればサイディングボードの張り替えではなく重ね張りをするという方法もあります。この方法は既存サイディングボードの撤去作業が不要になるため費用が30万円~50万円程度削減することが出来るでしょう。

 

ただし、重ね張りにすると外壁の内部や建物内部まで劣化が浸透していないかのチェックは行えないのでデメリットがあります。サイディングボードの重ね張りに関しては後程詳しく取り上げます。

 

自宅のサイディングボードは直張り工法?通気工法?

サイディングボードを補修する際にチェックしなければならない重要なポイントがあります。それは既存のサイディングの張り方が直張り工法か通気工法かという点です。サイディングは1990年代から日本では広く普及し始めた外壁材ですが、その貼り方は時代によって異なります。

 

サイディングの直張り工法を行っている場合、外壁内部で結露が生じてしまい建物の腐食が生じてしまう恐れがあります。そのため、最近では通気工法がもっぱら推奨されています。

 

直接サイディングを外側から固定する方法か、通気層を設けた最近の張り方なのかによって補修方法や劣化サインが異なります。

 

マイホームが直張り工法か通気工法かはどうすれば見分けることが出来るのでしょうか。

 

その方法は土台水切りとサイディングの隙間を確認するというものです。隙間があれば、つまりそこは空気と湿気の通り道であるということになり、通気工法で施行されたサイディングであるとわかります。

 

サイディングの塗り替え

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_06

サイディングの塗膜が劣化していることが分かったら早い段階でサイディングの塗り替えを行うことにより、劣化の進行をとどめ、外壁の外観を損なうことなく維持することが出来ます。サイディングの塗り替えを行うときには次の方法があります。

  • 塗りつぶし塗装
  • 多彩色塗装
  • クリヤー塗装

こうした塗装方法を用いてサイディングの塗り替えを行うときのポイントを6つご紹介いたします。 

 

塗料の費用対効果に注目

まず初めにチェックするべきポイントは塗り替えに使用する塗料です。塗料が劣化することによって塗膜が剥がれサイディングに悪影響を及ぼしますので、塗り替えに使用する塗料はできるだけ耐久性の高いものが良いでしょう。

 

広く出回っている塗料を使えば問題ない、と思われてしまいがちですが、シリコン塗料は10年程度の耐用年数しかありません。しかし、フッ素系の機能性塗料を使えば約20年の耐用年数があります。もちろん費用もかかりますが、機能性と効果を比較してもっともサイディングへ負担をかけることなく、美しい外壁をキープできるよう塗料を選ぶことをお勧めします。

 

弾性系塗料はNG

サイディングの塗り替えの際に使用してはいけないものがあります。それは弾性系塗料です。特に、窯業系サイディングの場合は弾性系塗料を使用すると外壁に不具合が生じてしまいます。

 

 

弾性塗料は伸びる油膜になるため、外壁に割れ目や裂け目が生じているときに使われやすいものです。そして、窯業系サイディングはセメントが含まれているため水分がたまり膨れる性質を持っています。伸びる弾性塗料と膨れる窯業サイディングが組み合わされると、外壁の表面に膨れが多数生じ、ぼこぼことした不格好な状態になってしまうのです。

 

弾性系塗料自体はとても優秀な塗料ですが、窯業サイディングの塗りかえには使用しないことをお勧めします。

 

シーリング補修のタイミングはいつも一緒ではない

サイディングの塗り替えを行うときにはシーリングの補修も不可欠である、と考えられがちですが、必ずしもいつも補修のタイミングが一緒であるとは限りません。シーリングの寿命はサイディングの塗り替えよりも早く来ることがほとんどです。ですから、サイディングの塗り替えに合わせてシーリングの補修をしようとすると、シーリングは既に劣化しており外壁内部に水分が侵入し、雨漏りが生じているということになりかねません。

 

もちろん、定期的に丁寧なメンテナンスを行いシーリングの寿命を延ばすことが出来ているのであれば、サイディングの塗り替えと補修のタイミングが被ることもあるでしょう。絶対に同じタイミングで補修しなければならない、と考えると外壁自体の劣化を促してしまうことになるので注意しましょう。

 

既存サイディングの雰囲気を変えたくない時はクリヤー塗料

塗り替えと言っても必ず色を変えなければならないわけではありません。日本の住宅外壁材としてサイディングが普及している今、こだわりのあるデザインのバリエーションも豊富になっています。特殊なデザインが施されているサイディングの雰囲気を変えずに塗り替えを行いたいと思うことでしょう。しかし、そんなことはできるはずない、と考えて塗り替えを後回しにしてしまう方も少なくありません。

 

塗料で塗りつぶしてしまうのも、メンテナンスを後回しにして劣化を進めてしまうのもあまりにも残念です。塗料にはクリヤーなものもありますので、既存サイディングの雰囲気を変えることなく塗り替えを行うことはできます。色を付けなくてもクリヤー塗料でサイディング表面の塗膜を強固にすることが出来るでしょう。

 

2色塗り分けも可能

サイディングの種類に何を選ばれたのかにもよりますが、タイルやレンガ調のサイディングの塗り替えを行うときには2色塗り替えを行うことをお勧めします。塗り替えは1色と思い込んで、せっかくのデザインが塗り替えによって塗りつぶされてしまう・・・と残念に思っておられる方もいることでしょう。

 

確かに塗装屋さんによっては1色で塗り固められてしまう可能性もあります。しかし、2色塗り分けも可能であることをお知っておいてください。

 

特にタイル調のサイディングは凹凸があるため、それを生かして色を変えてデザインをそのまま残しながら塗り替えを行うことが出来ます。凹の部分は刷毛を使い、凸の部分はローラーを使うという方法が一般的です。色の塗り分けを希望される際は依頼する業者にあらかじめ相談しておきましょう。

 

直張り工法は塗り替えよりも張り替え

サイディングの塗り替えは既存サイディングの風合いを残しながら劣化を補修できるとても良い方法です。しかし、これは既存サイディングが通気工法で貼られていた場合のみ通用します。サイディングが直張り工法で貼られていた場合、塗り替えよりも張り替えの方が推奨されているからです。

 

直張り工法は通気層がなく、直接外壁に張り付けられているものですから気温の変化や湿度の変化によってサイディングの塗膜が膨れやすい状態になっています。そのため通気工法よりも早く塗膜が凸凹になったり剥がれたりしやすいのです。つまり、直張り工法のサイディングは度々塗り替えが必要になるということです。

 

最近ではサイディングの張り方として通気工法が推奨されていますので、塗り替えを検討中であれば思い切って通気工法での張り替えを行われるほうが、外壁が長持ちすることでしょう。

 

サイディングの貼り替え

サイディングとは?貼り方や種類、費用や劣化時の対処法について徹底解説!_07

サイディングボード自体が劣化しているなら、サイディングの張り替えが必要になります。サイディングの張り替えにも2種類の方法があるので、それぞれの特徴やメリット、デメリットをご紹介します。

 

以前に貼ってあったものの上から貼り替え

最初に解説するサイディングの張り替え方法は重ね張りです。

重ね張りは、既存のサイディングを残したまま、上から新しく外壁下地とサイディング剤を貼るという方法で行います。

 

重ね張りのメリット

サイディング重ね張りのメリットの一つは既存サイディング撤去作業が必要ないためコスト削減できるという点です。サイディングを撤去し、いらなくなったサイディング剤を廃棄するという手間が省かれるのは大きなメリットと言えるでしょう。

 

さらにその工事中の騒音や粉塵も最小限となり、住人や近所の人への精神的ストレスや健康被害を抑えることが出来ます。また、重ね張りは既にある外壁材の上にさらに外壁材を重ねるという方法ですから、以前の家よりも一回り大きくなり存在感が増すことでしょう。外壁が二重になることで耐震性や耐久性も二倍になるという点もサイディング重ね張りのメリットです。

 

重ね張りのデメリット

サイディング重ね張りのデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。重ね張りをする時には窓まわりのシーリングを強化する必要があります。既存のサイディングと窓枠の密着度が高くても、その上から新規のサイディングを貼ることになります。つまり窓との間に隙間が出来て雨漏りを起こす可能性があるのです。また、外壁の上にではなく既存サイディング塗料の上から外壁下地を施すので、頑丈さが失われてしまう危険性もあります。

 

最大のデメリットと言えるのは、もし外壁そのものが劣化していた場合、劣化に気づくことなく補修することなく放置してしまうことになるという点です。劣化の度合いを注意深くチェックし、重ね張り施行を丁寧に確実に行ってくれる業者に依頼することでこれらのデメリットを軽減できるでしょう。

 

以前に貼ってあったものをはがして貼り替え

サイディングの張り替えの2つ目の方法は、既存サイディングを解体し撤去してから、新規サイディングを外壁に貼るという完全な張り替えです。

 

張り替えのメリット

サイディング張り替えの一番のメリットは新築同然の外壁になるということです。サイディングを全く新しいものに変えるため、古い家でもきれいで新しい外観に生まれ変わることが出来ます。また、サイディングをいったん撤去することで外壁そのものがあらわになるため、外壁で生じていた劣化を確認し雨漏りを改善させることが出来るでしょう。

 

カビが生えていないか、断熱材が劣化していないかも確認することが出来ます。正確な外壁の状態を知ることで、適切な補修を行い良い状態の外壁へと完全に復活させることが出来るでしょう。

 

張り替えのデメリット

サイディング張り替えのデメリットにはどのようなものがあるでしょうか。まず、費用が高いことです。塗り替えや重ね張りとは違いサイディング剤を一度撤去し廃棄しなければならない為、追加の費用がかなり掛かります。

 

年々、処分費が高騰しておりそれだけでも大きな金額になることを覚悟しておかなければならないでしょう。また、この撤去作業の際に騒音や粉塵が生じるため、音が響いて近所迷惑になる恐れも否めません。

 

さらに、サイディングが一度なくなることで、天候が悪いと外壁そのものに雨水が浸透してしまうという恐れもあります。雨が一定期間振らないことが確実でなければ、作業が行えませんので工事の計画も一苦労です。

 

サイディングボードに関するその他Q&A

サイディングボードの補修には様々な方法があり、それぞれのメリットやデメリットがあることもご紹介してきました。では、これまでに取り上げてこなかったその他の知識を最後にまとめてみましょう。サイディングボードのQ&Aにしておりますので、気になる質問の答えをどうぞご覧ください。

 

サイディングの継ぎ目が目立つ時の補修法は?

サイディングの継ぎ目が目立つ時は、その継ぎ目から雨水が浸透して雨漏りを起こす恐れがあります。そのような劣化の補修法はサイディングの張り替えまたは重ね張りです。どれほどの程度の目立ちかによりますが、塗り替えだけでは外観が改善されないことでしょう。

 

既存のサイディングの上から新規サイディングを重ね張りするだけで外壁を雨から守ることが出来ます。重ね張りが良いか張り替えが良いかの判断にはプロの目が必要ですので業者に見てもらうことをお勧めします。

 

金属サイディングは半永久的?

近年、普及し始めている金属サイディングは朽ちないため半永久的であると思われているようですが、金属サイディングにも補修が必要になります。金属は錆に弱いので定期的にメンテナンスを行わなければならないでしょう。金属サイディングの場合も塗り替えか張り替えによって補修が必要になるので、錆による劣化を見過ごさないようにしましょう。

 

サイディングボードの模様は残せる?

サイディングボードの模様を残したまま塗り替えるということは可能なのでしょうか。もちろん可能です。サイディングボードの塗料としてクリヤー塗料を使えば、既存サイディングの模様をそのまま維持することが出来ます。

 

しかし、紫外線や雨風にさらされたことで色が変化していることもあるでしょう。特に10年以上経過しているサイディングボードの色は塗り替えを行っても、出荷時の状態には戻らないといえます。クリヤー塗料による塗り替えを行ったときの完成度を知るために、サイディングボードに水をかけてみることをお勧めします。その状態を見てクリヤー塗料にするか色を変えてしまうかを判断すると良いでしょう。

 

3色塗り分けは可能?

先ほどタイル調の2色塗り分けは可能である、と述べましたが3色も可能なのでしょうか。これはサイディングの種類によって異なります。3種類の凹凸がはっきりしていれば、一番へこんでいる部分を塗り、その後にローラーを使って中間部分を塗り、最後に最も出っ張っている部分を塗るという作業が行われます。

 

しかし、凹凸がわかりにくい3色塗り分けはかなり厳しいでしょう。ですから、3色塗り分けが必要になる前にクリヤー塗装を使っては早め早めに補修していくことをお勧めします。

 

まとめ

日本の一般住宅の外壁材で最も用いられているのはサイディングです。サイディングはすでに形が出来上がっている外壁材であり、デザインのバリエーションが豊富です。サイディングを使っている外壁を補修する際には、どのような方法で張ったのか、内部構造を理解しておく必要があるでしょう。

 

サイディングの表面のみの劣化か、サイディング自体が劣化しているのかを注意深く見分けることで、最適な補修が行えます。塗り替え、張り替えを行う際には費用対効果に注目すると長持ちする外壁にすることが出来るでしょう。

 

サイディングを使用している外壁は定期的にメンテナンスを行い、最善の補修方法を取ることで、長年新築同然の美しい外観をキープできるのです。

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