外壁メンテナンスの方法・時期・費用を全部まとめて解説 - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
日々、紫外線や風雨にさらされている外壁は年月とともに劣化してくるため、メンテナンスによって長持ちさせることが重要です。
外壁には、
などの種類があり、それぞれに必要なメンテナンス方法やコストが異なるため、ご自宅の外壁に合ったメンテナンスを施さなければいけません。
そこでこの記事では、外壁の種類別に、
など、外壁メンテナンスに必要な知識をすべてまとめて解説します。
3つの素材の特徴は異なるため、そのメンテナンス方法も異なります。ここでは、それぞれのメンテナンス方法を詳しくみていきましょう。
モルタル系外壁は、セメントと砂、水により構成されています。防水性が低いため水に弱く、ひび割れを起こしやすい外壁です。さらに、モルタル系外壁は劣化すると水を浸透しやすくなるため、湿気によりカビやコケが発生し汚れやすいという欠点があります。
外壁にクラックなどの亀裂が見られる場合は、クラック補修を行います。まず、サンダーを使い該当箇所をUカットし、プライマーを塗布します。
次に、小さなクラックであれば防水モルタルを注入、それ以外の場合はシーリングを注入し、その上にモルタルを重ねます。補修部分が目立つため、その部分を綺麗に塗装すれば、クラックのメンテナンスは完了です。
塗装に浮きや擦れが出てきている場合は、外壁全面塗り替えが一般的です。モルタルはひび割れを起こしやすいため、ひび割れを起こしにくくする弾性塗料がおすすめです。
モルタル系外壁に発生しやすいカビ・藻・コケが見られる場合は、高圧洗浄で完全に汚れを落としてから塗装を行います。
タイル系外壁は、紫外線や風雨の影響を受けにくく、耐久性が非常に高いといえるでしょう。そのため、メンテナンスを行う必要がない「メンテナンスフリー」だと謳われることがあります。
確かに、タイル系外壁は塗り替えの必要はありません。しかし、年月とともにタイルに亀裂が入ったり、ジョイント部分が劣化して剥がれたりすることがあるため、やはりメンテナンスは必要です。
クラックなどの亀裂やタイルの浮きが見られる場合は、タイル自体を貼り替えることがおすすめです。一度劣化したタイルは、補修してもまた不備が起こりやすくなります。何度も補修を重ねることになりかねないので、思い切ってタイル自体を取り替えてしまう方が良いでしょう。
タイル同士の隙間部分のコーキングも劣化してきます。タイル自体は劣化に強い素材ですが、目地に使用されているコーキングは痛みやすく劣化しやすい部分です。古いコーキング剤を綺麗に取り除き、新しいコーキング剤を注入、補修していきます。
サイディング系外壁は、以下の2つに分けられます。
それぞれのメンテナンス方法は次のとおりです。
窯業系サイディングは、サイディング自体の防水性が低く、コーキングが劣化しやすいという弱点があります。コーキングの剥がれなどから雨水が入り込むことで、雨漏りの原因にもなります。コーキングの劣化が見られる箇所の古いコーキングを剥がし、新しいコーキング剤を注入し補修します。
また、塗膜に浮きや擦れなどの劣化が見られる場合は全面塗装をします。窒素系サイディングは水に弱いため、塗膜の劣化から水が入り込み、素材自体も劣化させてしまうためです。
金属系サイディングは、サビに強いイメージがありますが、年月とともに少しずつサビが見られるようになってきます。その場合は、研磨などで綺麗にサビを取り除き、防錆塗料を塗布してから、塗装工程に入ります。
金属系サイディングには有機溶剤は使えないため、水性塗料を選別する必要があります。また、防錆塗料を塗布することから、フッ素系や無機溶剤といった高級塗料を使うことはありません。比較的安価なウレタン塗料やシリコン塗料が一般的です。
ジョイント部分などにコーキングの劣化が見られる場合は、古いコーキングを取り除き新しいコーキング剤を注入し補修します。
一般的に外壁メンテナンスを行うタイミングは、築10年頃です。なぜ「築10年」なのでしょうか。それには、次の2つの理由があります。
1つ目の理由は、外壁塗装で使用される塗料の耐久性の問題です。外壁塗装の塗料は、アクリル系塗料、ウレタン系塗料、シリコン系塗料、フッ素系塗料などに分けられます。
アクリル系塗料やウレタン系塗料の耐用年数は6〜10年程、シリコン系塗料は12〜15年程、フッ素系塗料は15〜20年程です。新築時に用いられる塗料によって異なりますが、このような耐用年数の関係で、築10年がメンテナンスの時期といえるのです。
塗料の耐久性が10年前後ということは、10年を過ぎると塗料の耐久性が低下し、外壁の防水性が悪化していきます。その結果、雨漏りや塗料の剥がれなどの劣化が起こるのです。
2つ目の理由は、経年劣化の問題です。外壁の劣化は、1〜2年を過ぎた頃から始まります。初めは変色といった軽度なもので、紫外線や雨風によって外壁塗装の塗膜がダメージを受けたことにより発生します。
5〜6年になると、チョーキング現象が起きてきます。チョーキングとは、外壁塗膜の劣化により塗料の成分がチョークのように粉状になって現われる現象のことで、触ると手に白い粉が付きます。この現象が現われると、外壁塗装の効力が落ち、劣化してきているサインになります。
6〜7年になると、カビやコケが見られるようになります。これは外壁塗装の防水性などの効力が低下し、汚れが付着している状態です。
さらに8〜9年になると、外壁やコーキングにひび割れが発生してきます。これはかなり劣化が進行してきているということ。ひび割れから雨水が入り込むと、雨漏りの原因にもなります。
そして、10年経つ頃には剥離が起こってきます。これは外壁としての保護機能が失われている状態なので、このような重度な劣化症状が現れる頃がメンテナンスの時期だと考えてください。
このように、築10年までは外壁に使われている塗料の耐久性が保たれ、修理する場合も比較的軽度な対応で済むでしょう。
しかし、築10年を過ぎてくると、塗料の耐久性が失われ、部分的な修理だけではなく全面塗り替えや貼り替えといったメンテナンスが必要です。
築10年のタイミングで行う本体的なメンテナンスは多額の費用がかかりますが、それまでの軽度な劣化においても定期的に修理しておくことで、全面メンテナンスになったときの費用を抑えることができます。
定期的に外壁の状態を確認し、適切なメンテナンスを行うようにしましょう。
外壁にはさまざまな種類があり、それぞれメンテナンス方法が異なります。当然メンテナンス方法によって費用も異なってきますので、外壁の種類別にどれほどの費用がかかるのか解説していきます。
モルタル系外壁のメンテナンス費用の相場は、約30坪で60〜80万です。塗料の耐用年数によって費用が異なり、耐用年数の長いものほど相場は高くなります。
現在は、費用対効果が最も期待できるとして、ラジカル塗料やシリコン塗料が広く普及しています。また、同時にシーリング補修も行う場合は、プラス10〜20万円の費用が必要です。
サイディング系外壁のメンテナンスには、主に以下3つの方法があり、費用も大きく異なります。
サイディング自体の価格が種類によって異なり、窯業系サイディングは1平方メートルあたり4,000円から、金属系サイディングは5,000円からが相場です。
このようにサイディングの種類や面積、枚数によって費用は変わってきますので、相場にはかなり幅があります。
貼り替えの場合、既存のサイディングを撤去する手間や廃材処理費等の諸経費がかかるため、重ね貼りよりも相場は高くなるでしょう。
タイル系外壁のメンテナンス費用相場は、モルタル系やサイディング系の塗装、貼り替えに比べると高いといえます。
タイル自体の相場が1平方メートルあたり最低でも9,000円はかかります。同じ貼り替えメンテナンスでも、サイディング材は3,000〜10,000円が相場ですので、タイル系外壁はサイディング外壁よりも高い費用がかかることがわかります。およそ100〜200万程度、タイル系外壁の方が費用がかかると考えていてください。
このようにタイル系外壁には高い費用が必要ですが、デザイン性が高く、強度や硬度があり非常に丈夫な外壁です。過酷な自然環境の中でも耐えられる素材ですので、寒冷地域でも広く使われています。
しかし、メンテナンスフリーとも言われるタイル系外壁でも、経年劣化による汚れやひび割れは避けられません。やはり10年を目安にメンテナンスを行う必要があります。
また、それぞれの外壁メンテナンスに足場が必要かどうかでも費用は変わってきます。足場の費用は、30坪で20万円程かかります。部分的に足場を建てる場合でも費用はかかりますので、事前に足場が必要かどうかきちんと確認しておくと良いでしょう。
以上のように、外壁メンテナンスには多額の費用がかかりますので、尻込みしてしまう方もおられるでしょう。
しかし、適切な時期に外壁メンテナンスを行わないと、家の寿命をどんどん縮めることになり、結果的にさらに多額な費用がかかってしまいます。
ここでは、適切な外壁メンテナンスを怠ったことにより起こりうるトラブルについて解説しますので、参考にしてください。
外壁メンテナンスを行わずに放っておくと、当然外壁は劣化していきます。すると、外壁の防水性や耐久性が低下していきますので、雨水が外壁に浸透しやすくなります。
また、古いコーキングが劣化したり剥がれることによって、その隙間から雨水が入り込んできます。
これらが原因となり、雨漏りが発生する場合があります。実は、雨漏りは外壁の劣化によるものがかなり多くあるのです。
屋根に原因があると考えがちですが、もともと屋根材は雨漏り防止を考慮して作られているので、あまり雨漏りの原因にはなりません。また、雨漏りが原因となり、カビやシロアリ発生などの二次被害を引き起こす危険性もあります。
前述のとおり、外壁メンテナンスを怠ると雨漏りが発生します。雨漏りが起こると、建物内部の断熱材や木材の腐食に繋がります。
断熱材に吸収された水は簡単には排出されないため、劣化は進む一方です。木材が腐食すると建物の強度が弱まり、さらに腐食が進行していくと、建物の存続を脅かす非常に危険な状態になってしまいます。
外壁が新しいうちは水や汚れを弾くのですが、劣化した外壁は水を吸い込みやすくなります。その結果、カビが発生してしまうケースも多いのです。
建物から嫌な匂いがする場合、原因は壁の内外に発生したカビによるものかもしれません。カビは健康被害を引き起こす可能性もあるため、定期的に点検しましょう。
外壁劣化による雨漏りが発生すると、シロアリを呼び寄せるという二次災害も起こりえます。シロアリは湿った木材を食べ、絶えず新しい餌場を探し仲間を呼び寄せます。
木材の硬い場所ではなく、柔らかい場所から好んで食べますので、見た目には綺麗に見えても中身は空洞でスカスカなんていうことも。すでにシロアリが発生している場合、業者にシロアリ駆除を依頼する必要があります。
シロアリは一年中活動しますので、気づかずに放っておくと絶えず侵食が進んでしまいます。
高額な費用がかかる、メンテナンスを行う時間が取れないなどの理由で、外壁メンテナンスを怠る方も多いでしょう。しかし、メンテナンスを怠ったことで、結果的にさらに多くの時間とコストがかかってしまう可能性もあります。
適切な時期にきちんとメンテナンスを行うと、軽微な外壁塗装や貼り替えのみで済むでしょう。しかし、メンテナンスをせずに放ってしまうと、外壁だけでなく建物内部にも腐食が見られるようになり、その補修や駆除をしなければなりません。最悪の場合、家自体を建て替える必要も出てきます。
外壁メンテナンスは、家を保つための大切な作業です。定期的に点検を行い、こまめなメンテナンスを心がけましょう。
以上、外壁メンテナンスの方法やタイミングなどについてご紹介しました。
外壁は、一見綺麗で丈夫そうに見えても、見えない場所で劣化が始まっている可能性があります。目に見える変化がすべてではありません。
外気にさらされ、雨風の被害を直接受ける外壁は、年月とともに必ず劣化していきます。全体的なメンテナンスの時期は築10年が目安ですが、それまでにも定期的に外壁の状態を確認し、必要なメンテナンスを行うようにしましょう。
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