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塗料を構成する3成分「顔料・添加剤・合成樹脂」について塗装の達人が解説

塗料の成分

塗料は、顔料・添加剤・合成樹脂などの成分によって構成され、それぞれの相互作用により耐久性を発揮します。

 

この記事では、それぞれの特徴や役割などを詳しく解説していきます。ある程度の知識があれば、塗料を選択する際に役立ちますので、ぜひチェックしておきましょう。

 

塗料に含まれる3つの成分は顔料・添加剤・合成樹脂

塗料を構成する3成分「顔料・添加剤・合成樹脂」について塗装の達人が解説

塗料に含まれる成分は、大きく次の3つに分けられます。

 

  • ・顔料
  • ・添加剤
  • ・合成樹脂

 

それぞれについて詳しく解説していきます。少しだけでも知識をもっていると、塗装業者と相談する際にも役立ちますので、ぜひチェックしてください。

 

成分1.顔料は塗膜に色を付ける

顔料は、塗膜に色を付けるための成分です。顔料が入っているものをエナメル塗料、入っていないものをクリヤー塗料といいます。

 

エナメル塗料を使えば、さまざまな色の外壁を実現できます。商品によって色のラインナップは異なりますので、塗装の際は業者に相談してみましょう。

 

一方、クリヤー塗料は無色透明です。ニスやワニスなどとも呼ばれます。色がないため、既存の外壁デザインを残しつつ塗装したい場合におすすめです。

 

また、顔料は着色効果の他、遮熱性や防錆性などの機能をもっています。外壁の耐久性を高めたい場合は、顔料が入っているエナメル塗料のほうが適しています。

 

塗装する部位や費用との兼ね合いもあるため、どちらを選択するかは現地を確認しながら決定しましょう。

 

成分2.添加剤は塗膜に艶や弾性などの機能を追加する

添加剤は、塗膜の性能を向上させるために、さまざまな機能を追加するための成分です。添加剤の主な目的は以下の3つ。

 

  • ・塗料の品質安定化
  • ・塗装作業の効率化
  • ・塗装後の塗料の防護

 

これらの目的を達成するため、多くのメーカーが添加剤を開発しています。代表的な添加剤は次の通りです。

 

  • ・艶消し剤:塗膜の光沢度を下げる
  • ・界面活性剤:表面張力の低下を防止する
  • ・たれ防止剤:塗料の流れ落ちを防止する
  • ・消泡剤:乾燥後の気泡跡発生を防止する
  • ・色別れ防止剤:顔料混合で生じる色むらを防止する
  • ・防腐剤・防カビ剤:塗膜の腐食などを防止する
  • ・可塑剤:塗料の柔軟性・付着力を向上させる
  • ・皮張り防止剤:塗料貯蔵中に表面に発生する皮を防止する
  • ・レベリング剤:塗膜の流動性を確保する

 

具体的な効果は商品により異なるため、塗装の前に業者へ確認しておきましょう。

 

成分3.合成樹脂は塗料の耐久性を決める主成分

合成樹脂は、塗料の品質レベルやグレード、耐久性を決める主成分です。主なものとして、

 

  • ・アクリル樹脂
  • ・ウレタン樹脂
  • ・シリコン樹脂
  • ・フッ素樹脂

 

などが挙げられます。使われる合成樹脂の種類により、塗料の品質は大きく異なります。それぞれの特徴は次の通りです。

 

アクリル樹脂塗料

最も安く、グレードも低い塗料です。品質より価格重視の塗料といえますが、現在はほとんど使われることはありません。

 

主な特徴は以下のとおりです。

  • ・耐用年数:6〜8年
  • ・単価:1,000〜1,200円/㎡

                            

ウレタン樹脂塗料

ウレタン樹脂塗料も、安価でグレードが低めの塗料です。シリコン樹脂などが普及したため、使われる頻度は低下傾向にあります。

 

主な特徴は以下のとおり。

  • ・耐用年数:7〜10年
  • ・単価:1,800〜2,000円/㎡

 

シリコン樹脂塗料

シリコン樹脂塗料は、最もコストパフォーマンスが良く、現在メインで使われている塗料です。耐用年数も長いため、メンテナンス費用も抑えられるでしょう。

 

  • ・耐用年数:12〜15年
  • ・単価:2,300〜3,500円/㎡

 

フッ素樹脂塗料

フッ素樹脂塗料は、費用が高い分、耐用年数も高い塗料です。住宅よりも大型の商業施設などで使われる傾向にあります。

 

紫外線に強く、耐候性も高いので変色しにくいというメリットがあります。主な特徴は以下のとおりです。

  • ・耐用年数:15〜20年
  • ・単価:3,500〜4,500円/㎡

 

塗料の成分は水性塗料と油性塗料に分けられる

塗料を構成する3成分「顔料・添加剤・合成樹脂」について塗装の達人が解説

塗料は、水性と油性に分けられます。水性塗料には成分として水が含まれるのに対し、油性塗料にはシンナーなどの有機溶剤が含まれます。

 

以下、それぞれの違いを詳しく解説しますので、参考にしてください。

 

1.水性塗料は水を使って塗膜主要素を溶かす

水性塗料は、塗膜の主要素を水によって溶かしているのが最大の特徴です。その他、以下のような特徴があります。

 

  • ・臭気が少ない
  • ・保管しやすい
  • ・塗りやすい

 

水性塗料は水を使っているため、臭いが少なく扱いやすいといえます。塗装する際、塗料の伸びも良く、重ね塗りしやすいのもメリットです。引火などの危険性も少ないといえるでしょう。

 

以前は、低温だと施工できない、色艶が出にくいなどのデメリットも指摘されていましたが、その後の技術革新により施工性が向上しました。

 

耐久性・耐候性についても、油性塗料と同程度の製品が開発され普及しています。

 

2.油性塗料はシンナーなどの有機溶剤によって塗膜主成分を溶かす

塗料を溶かすために、シンナーなどの有機溶剤を用いるものを油性塗料といいます。一般的に、水性塗料より耐久性が高いことが特徴です。その他の特徴は以下のとおり。

 

  • ・耐候性・耐摩耗性・防水性が高い
  • ・塗装後の乾燥が早い
  • ・臭いが強い

 

油性塗料は耐候性が高く、錆が発生しにくいのも特徴です。メンテナンス費用が抑えられるのは嬉しいポイントといえるでしょう。外壁の他、耐久性が要求される屋根の塗装に最適です。

 

また、密着性に優れ、塗装後の乾燥が早いのも大きなメリットです。ただし、臭いが強いという欠点もあるため、作業中や塗装直後は注意しましょう。

 

塗料の成分は1液型と2液型に分けられる

1液型・2液型

塗料は、1液型と2液型に分けられます。大きな違いは以下の通りです。

 

  • ・1液型:主剤と硬化剤が一体となっており、そのまま使える
  • ・2液型:主剤と硬化剤を混ぜてから使う

 

それぞれの違いを詳しくみていきましょう。

 

1液型は1缶だけで使用可能

1液型には、添加剤である硬化剤が既に含まれています。そのため、現場で混ぜる必要がなく作業しやすいのが特徴です。

 

主なメリットとして、次の3つが挙げられます。

 

  • ・主剤と硬化剤を混ぜる手間が省ける
  • ・価格が安い
  • ・余っても保管しておける

 

2液型と比べると価格が安く手軽に使用できるため、DIYで塗装したい方にもおすすめです。

 

一方で、次のようなデメリットもあるため注意しましょう。

 

  • ・耐久性が低い
  • ・塗装できる部位が限られる

 

1液型は、2液型より耐久性が低いため、塗装に向く部位が限られてしまいます。紫外線や風雨を強く受ける場所での使用は、避けるほうが無難でしょう。

 

2液型は主剤と硬化剤を混ぜて使う

2液型の塗料は、そのままでは使用できません。現場で主剤と硬化剤を混ぜる必要があるため、1液型より手間がかかるといえるでしょう。

 

その分、以下のようなメリットがあります。

 

  • ・耐久性が高い
  • ・さまざまな部位で使用できる

 

1液型と比較すると耐久性が高く、建物のさまざまな部位に使用できるのが大きな特徴です。

 

2液型のデメリットとしては、

 

  • ・価格が高い
  • ・混ぜたらすぐに使う必要がある
  • ・現場で混ぜる手間がかかる

 

などが挙げられます。

 

2液型は耐久性が高い分、価格も高いといえます。また、1度混ぜたら、すぐに使わなければなりません。

 

現場で混ぜるのも手間がかかり、配合などが難しいため、1液型よりもプロ向きの塗料といえるでしょう。

 

塗料は塗膜成分と揮発成分に分けられる

塗料を構成する3成分「顔料・添加剤・合成樹脂」について塗装の達人が解説

塗料を別の方法で分類すると、塗膜成分と揮発成分に分けられます。ここまで紹介した顔料・添加剤・合成樹脂は、まとめて塗膜成分と呼ばれます。

 

そして、塗膜成分を溶かすための水や有機溶剤が揮発成分です。外壁や屋根に塗装した後、時間が経つと揮発成分が少しずつ蒸発していきます。完全に乾燥すれば塗膜の完成です。

 

次に、塗膜が完成するまでの細かな過程を解説します。

 

塗膜が完成するまでの過程を簡単に解説

塗料に含まれる合成樹脂や添加剤の種類により塗膜完成までの過程は異なりますが、一般的な過程は次の通りです。

 

  • 1.塗装する部分の事前処理(清浄や錆落とし等)
  • 2.2液型の場合は塗料を混合
  • 3.外壁や屋根を塗装する(下塗り・中塗り・上塗り)
  • 4.揮発成分が蒸発し、乾燥が始まる
  • 5.塗料の粒子同士が化学反応を起こして塗膜を作る
  • 6.完全に乾燥し、塗膜が形成される

 

塗膜が形成されるまでの時間は、気温や天候に左右されます。時期によっては工期が長くなる可能性もあるため、事前に塗装業者と打ち合わせしておきましょう。

 

塗料の成分を知って外壁塗装を依頼しよう!

以上、塗料の成分について解説しました。

 

全てを知っておく必要はありませんが、ある程度の知識があれば業者と話す際にも役立つでしょう。

 

今回ご紹介した知識を参考にしながら、目的にあった塗料を選択してください。

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