漆喰塗装とは?メリット・デメリット・費用をまとめてご紹介 - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
機能性の高さで人気を集める漆喰(しっくい)塗装をご存知でしょうか?
漆喰とは、石灰岩を焼いて砕き、水と反応させた水酸化カルシウム「消石灰」を主原料に、海藻や砂、刻んだ麻などを混ぜて水で練り合わせた天然素材です。古くから城や寺、住宅など幅広い建築に活用されており、パターンや着色によって多彩なデザインを楽しむことができるのも魅力です。
今回は、漆喰を外壁塗装に活用するメリット・デメリットをご紹介しつつ、気になる費用面についても詳しく解説します。
まずは、漆喰を外壁に取り入れるメリットを4つご紹介します。
漆喰は自然由来のため、廃棄処分時にダイオキシンやアスベストを発生させません。素材そのものが環境に優しいだけでなく、人体に有害な物質に対し、さまざまな効果を発揮してくれます。
シックハウス症候群の原因となるホルムアルデヒドを吸着・分解して無害化させたり、カビやダニの発生を抑えることでアレルギー対策にもなるため、小さなお子さんのいる家庭も安心して取り入れらます。
また近年、一定の条件下で漆喰がインフルエンザウイルスを不活性化する作用を発揮したという研究結果も出ており、漆喰の持つ高い機能性にますます注目が集まっています。
塗装直後の美しい状態を長期間保ってくれるのが漆喰の大きな特長のひとつです。漆喰に含まれる水酸化カルシウムが二酸化炭素を吸収するため、年月が経つごとに強度を増していくから、素材そのものは100年持つといわれるほどの強さを持っています。
また、漆喰が含む消石灰には静電気をため込まない性質もあり、ほこりやゴミなどが付着しにくく、汚れが目立ちにくくなっています。汚れが付着したとしても、ちょっとしたものなら消しゴムをかけたり水拭きすれば綺麗になるなど、メンテナンスも簡単で手軽です。
漆喰は湿度が高く、夏は蒸し暑くなる日本に最適な素材といわれています。その理由は、まるで呼吸するように湿度を調整してくれるという機能です。漆喰は多孔質(細かい穴が多数空いている状態)のため、湿度の高い時は水分を吸い取り、低い時は水分を放出してくれます。
また、湿度の調整だけでなく、主成分の炭酸カルシウム(強アルカリ性)によってカビやダニなどの発生・繁殖を抑制する効果も期待できます。
こうした機能から、梅雨の時期をはじめ、1年を通して室内を快適な状態に保ってくれる素材といえます。
漆喰は不燃材料として建築基準法でも認められた素材です。主成分の炭酸カルシウムが不燃性のため燃えにくく、万が一、火が出てしまっても燃え広がりにくい性質を持っています。
また、ビニールクロスなどの化学物質の場合には燃えた時に有毒ガスを発生させる可能性がありますが、漆喰は自然素材のため、そうした危険性も低いのです。
漆喰には自然素材ならではのメリットがたくさんありますが、一方でデメリットもあります。
下地の状態や施工の良し悪し、地震によってひび割れを発生させることがあります。外壁の場合は天候の影響も受けるため、雨風にさらされた後、急速に乾いたりするとひび割れが起こりやすくなります。
ひび割れのリスクを抑えるためには、まずは正しい手順で施工することが重要です。また、施工後のひび割れは薄く上塗りをして処理することも可能。最近では撥水性のある成分を混ぜて漆喰塗装を行い、ひび割れを防止するといった手法もあります。
湿式工法で仕上げる漆喰塗装は施工に手間と時間を要します。工事には熟練の施術が必要とされるだけでなく、壁材の乾燥に一定の時間がかかり、天候にも左右されます。その分、コストもほかの塗装と比べて割高となっています。
しかしメンテナンス周期は10〜15年に一度と、いったん塗装すると長持ちするため、長期的に見ればコスパが悪いというわけではありません。初期費用はかかりますが、一度塗装すれば美しい外観が長持ちします。
真っ白な美しさが漆喰の魅力ですが、その一方で汚れがつくと目立ちやすいというデメリットもあります。部屋を快適に保ってくれる調湿作用も、水分汚れが染み込みやすいという弱点にもなるため、汚れてしまった場合は早めの処置が必要となります。
ちょっとした汚れなら消しゴムや水洗い細かい紙ヤスリで十分綺麗になりますが、頑固な汚れは中性洗剤や薄めた塩素系漂白剤を使って染み抜きをします。外壁の場合、高圧洗浄機の使用は禁物です。
漆喰塗装の費用(漆喰の外壁を漆喰で塗り直す場合)は4,500円/㎡が目安です。
また、漆喰壁に外壁塗料を塗装する場合は3,250/㎡が相場です。
こちらの費用相場には塗り壁作業のほか、足場設置、高圧洗浄、養生、下塗り、塗料2度塗りなどが含まれますが、壁面に傷みがあって補修が必要な場合、その費用がプラスされます。
漆喰そのものはそれほど高価ではないものの、先に述べた通り工事に時間がかかり、高い技術を持った左官職人による仕上げが欠かせないため、一般的な外壁塗装より費用が高くなる傾向があります。
また、左官工事の仕上げ(平らにならす、凸凹仕上げにする、模様が出るように塗るなど)によっても費用が変動します。手軽に漆喰の風合いを楽しみたいという場合には、漆喰調の壁紙を選択するのも一つの方法です。
先に述べた通り、漆喰は湿式工法のため乾燥に時間がかかり、また一般の外壁塗装と同じく雨の日には施工ができません。そのため工期は一般的な外壁塗装より長くなる傾向があります。施工の前には塗装業者としっかりスケジュールを確認する必要があるでしょう。
デメリットでも述べましたが、漆喰には表面にひび割れが起こりやすいという性質があります。しかし、漆喰そのものとしては100年持つといわれるほどの強度があり、きちんとメンテナンスすればその分、寿命も長くなります。施工後に後悔しないよう、あらかじめひび割れのリスクを知った上で工事を行い、傷やひび割れに気づいたらすぐに修繕する必要があります。
漆喰には最も一般的な「本漆喰」をはじめ、合成樹脂などを加えた「既調合漆喰」、漆喰に似た外観や機能性を持つ「漆喰風外壁塗料」などさまざまな種類があるため、塗装の際はニーズにあった塗材を選ぶことが重要。メリット・デメリットはメーカーや商品によって異なり、たとえば合成樹脂などを加えた塗材を使うと、もともと多孔質だった漆喰の穴が塞がれて湿度やにおいの吸着効果が薄れてしまう場合もあります。
なお、漆喰の壁面に一般的な外壁塗料を塗ってしまうと1〜2年で剥がれてしまうため、そうした場合は漆喰壁専用の塗料を使う必要があります。
漆喰のメリットは、自然素材ならではの美しい仕上がりに加え、持続性・調湿性などの高い機能性が期待できること。
コスト面やひび割れしやすいといったデメリットもありますが、経験を重ねた施工業者に任せてひび割れしにくい仕上がりを目指す、頻繁なメンテナンスを必要としないため、長い目で見ればコスパが良いなど、デメリットを克服する方法もあります。
小さなお子さんのいる家庭をはじめ「自然由来の外壁で安心できる住まいにしたい」という方には、漆喰は最適な素材といえるのではないでしょうか。
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