遮熱材「Zウォール」について分かりやすく解説

「Zウォール」は、関西ペイント株式会社が製造する外断熱材です。高い断熱効果・遮音効果を備え、快適な室内環境を保ちます。

 

また、壁内に結露が起こりにくい結露抑制効果、雨水の浸透を防ぐ防水効果もあります。弾力性のある塗料がクラックなどのひび割れを防止し、10年経っても塗膜を劣化させない耐久性に優れた機能性塗料です。

 

ここでは、Zウォールが持つ5つの特徴について分かりやすく解説します。

 

Zウォールの特徴1．夏季はマイナス5度下げ冬季は5度上げるといった快温効果が期待

Zウォールは高い断熱性を誇る塗料です。製造元の関西ペイント独自の技術・Zテクノロジーにより、熱伝導率を小さくすることに成功しました。

 

Zテクノロジーとは、空気を閉じ込めた樹脂バルーンと水性の弾性塗料をハイブリッド化した技術で、断熱効果・防水効果があり、長期間建物を守ります。熱伝導率とは、熱の伝わり方を数値化したもので、数値が小さければ小さいほど断熱性が高いことを示します。

 

Zウォールは外からの熱を室内に伝えにくいため、建物全体が魔法瓶のように保温されます。その結果、室内の温度は外部の熱に左右されず一定のまま保たれ、快適な室内環境が実現します。夏季はマイナス5度下げ、冬季は5度上げるといった快温効果が期待できます。

 

Zウォールの特徴２．外部からの騒音を30％以上カットする遮音効果が期待

工事の音やジェット機の騒音、車やバイクのエンジン音など、外部では日常的に様々な騒音が鳴り響いています。Zウォールは、5ミリを超える超厚膜の効果で優れた遮音性を持ち、外部からの騒音を30%以上カットします。不快な騒音を抑え、快適な居住空間を保ちます。

 

Zウォールの特徴3．10年経ったとしてもZウォールの塗膜は劣化しない

Zウォールの塗膜は耐久性に優れています。定期的に上塗りのメンテナンスを行えば、Zウォールの塗膜を長期にわたり維持できます。

 

一般的な塗装面は、10年経つと上塗り塗料は粉状になり、素地まで傷めてしまいます。しかし、Zウォールは素地と上塗りの間の中塗り塗料として塗り付けるため、年月が経ち上塗り塗料が傷んできても、5ミリの超厚膜を持つZウォールまで傷むことはありません。

 

そのため、次回からのメンテナンスは、上塗りのみの塗り替えで済みます。素地を補修する必要もなく、メンテナンス費用の節約にも繋がります。

 

Zウォールの特徴4．構造木材の大敵である結露を抑制する

一般的な外壁施工の場合、室内の暖かく湿った空気が内装材の継ぎ目や隙間から壁の中へ侵入し、壁内で結露が発生します。結露が起こると断熱材が濡れた状態になるため、放っておくとカビが発生します。

 

また、断熱材と接する柱は結露による腐食が起きやすい部位です。腐食が進むと柱や土台にシロアリが発生し、木材を食べ荒らされてしまいます。建物を支える柱や土台の腐食の進行は、建物の耐久性や耐震性を著しく低下させます。

 

Zウォールには、結露の発生を低減する効果があります。構造木材にとって結露は大敵です。

 

壁内結露は目に見えないため結露が発生しても気付きにくく、放置してしまいがちです。Zウォールの結露抑制効果で、構造木材を水分から守り、柱や土台の木材部分の腐食やシロアリの発生を抑えましょう。

 

Zウォールの特徴5．弾力性がありひび割れが起こりにくい

Zウォールは弾力性のある塗料で、建物の動きに柔軟に反応します。一般的な塗装では、素地に1ミリ程度のクラックが起きると塗装面にもひび割れが発生してしまいます。

 

クラックなどのひび割れは、雨水の侵入口になり、雨漏りを引き起こします 。弾力性のあるZウォールは、15ミリ程度の素地のクラックにも追従するため、塗膜がひび割れることはありません。

 

例えひび割れが起きても、弾性塗膜がひび割れ箇所をカバーし、雨水の侵入を防ぎます。

 

Zウォールでの塗装を依頼する時は相見積りを取ろう

Zウォールでの塗装を依頼する時は、複数の塗装業者に見積りを取りましょう。信頼して任せられる業者を見極めるコツは、 相見積りを取り業者の対応や見積り費用を見比べることです。

 

適正価格を提示し、迅速・丁寧な対応をする業者は信頼できる業者といえます。

 

また、Zウォールの塗装実績を持つ業者を選ぶことも重要です。塗料の特性を熟知した業者には安心して任せられるからです。相見積りと塗装実績を重視した業者選びで、Zウォール塗装を成功させましょう。