害虫を寄せつけない特殊仕上げ材「ムシヨケクリーンカラー」を徹底解説！ - 外壁塗装の達人

ムシヨケクリーンカラー

安全・快適な空間を作る特殊仕上げ塗料「ムシヨケクリーンカラー」をご存知でしょうか？

大手塗料メーカー・関西ペイント着色タイプの塗料ムシヨケクリーンカラーは、その名の通り塗装面に虫が触れることで寄りつきにくくさせるといった虫よけ効果を備えた内装用塗料です。

害虫による感染症などの影響が注視される中、デング熱対策に活用されるなどムシヨケクリーンカラーの注目は国内外で高まっています。その効果や特徴について、詳しくご説明していきます。

ムシヨケクリーンカラーの特徴1．害虫が塗装面に止まることで効果を発揮

ムシヨケクリーンカラーにはピレスロイド系薬剤の虫よけ成分が配合されています。ピレスロイド系薬剤は微量でよく効き、即効性もあるため殺虫剤に含有されている成分です。

また、忌避（嫌がって近づかない）効果も持っているため、蚊取り線香などにも使われています。

害虫の多くは、空中を飛んでいる時間より壁や天井に止まっている時間の方が長いという性質を持ちます。ムシヨケクリーンカラーを塗装した壁に虫が止まる（接触する）と、その神経系に異常をきたし、不快になることで寄りつきにくくなります。

ムシヨケクリーンカラーの効果は数字にも表れています。ハイイロユスリカの忌避率を調べたデータでは、一般内壁塗装の数値が20％以下だったのに比べ、ムシヨケクリーンカラーは80％以上の数値を表しました。

また、実験直後も6時間後も忌避率が高く安定した結果から、ムシヨケクリーンカラーの虫よけ効果は持続性にも優れているといえるでしょう。使用環境により効果持続性は異なりますが、室内・常温で2〜4年の効果持続性があります。

室内のクロスに塗装すれば色の変更と同時に虫が寄りつきにい部屋にすることができるだけでなく、軒天（屋根の裏側部分にある天井）に塗装すればクモの巣が張られにくくなるなどの効果があるため、住宅周り全体の虫よけ対策として取り入れることができます。

高い虫よけ効果を持つムシヨケクリーンカラーですが、家に小さなお子さんや動物がいる場合、その影響が心配です。しかし、ムシヨケクリーンカラーの成分は人や動物に対しては毒性が低く、空気中に漂ったりすることもないため、安心して取り入れることができます。

恒温動物（人や動物などのほ乳類・鳥類）は、カルボキシエステラーゼという酵素によってムシヨケクリーンカラーに含まれる虫よけ成分の分子中のエステル部分を分解・無毒化することができます。

一方、昆虫類にはこうした酵素がはるかに少ないため、虫よけ成分がほとんど分解されず効力が発揮されます。

なお、犬や猫といったペットには危険性はありませんが、ムシヨケクリーンカラーの虫よけ成分はカブトムシやクワガタといった昆虫、両生類、爬虫類、魚類には影響を与えます。

塗膜に接触しなければ問題ありませんが、ペットとしてこれらの生物を飼っている場合は塗膜に触れさせないよう注意が必要です。

ムシヨケクリーンカラーに含まれる成分は毒性が低く、経口投与での半数致死量を調べた試験ではニコチンやカフェインよりも数値が下回ったという結果が出ています。

半数致死量とは物質の急性毒性の指標のことで、投与した動物の半数が死亡する用量であり、数字が小さいほど毒性が高くなります。

たとえばニコチンは「1〜7（mg/kg体重）」、カフェインは「200」であるのに対し、ムシヨケクリーンカラーに含まれるピレスロイド系薬剤は「430~470」と、大幅に高い数値を示しています。

つまり、ニコチンを含むタバコ、カフェインを含むお茶やコーヒーよりも、ムシヨケクリーンカラーの毒性は人体にとって影響が低いといえます。

こうした安全性の高さから、ムシヨケクリーンカラーは住宅だけでなく、ショッピングモールをはじめとした大型施設、学校など人が多く集まる場所への活用にも推奨されています。

ムシヨケクリーンカラーの大きな特長のひとつは、塗装が簡単であること。ビニールクロス面に直接塗ることができ、ハケやローラーで比較的容易に仕上げることができます。また、水性塗料のため塗装の際のにおいも気になりません。

ムシヨケクリーンカラーの塗装を依頼する際は、複数の業者に見積もりを依頼する相見積もりをおすすめします。業者ごとに施工の単価や計算方法が異なるため、金額・サービスを比較して最も納得でき、安心して任せられる業者をお選びください。

業者選びの際は、見積もり金額の内訳が明瞭、疑問点をわかりやすく説明してくれるなどはもちろん、塗りの回数、面積、期間や人数を明確にしてくれるかどうかが重要です。

また、会社のHPなどを調べてムシヨケクリーンカラーを使った塗装の実績の多さをチェックするのもポイントのひとつです。