外装仕上材「水性エクセラ」の特徴について分かりやすく解説 - 外壁塗装の達人

水性エクセラ

「水性エクセラ」は、関西ペイント株式会社が製造する浸透性吸水防止剤です。外装上塗り塗料として使われ、水分を弾く性質「撥水性」に優れています。

水分が建物に浸透するのを防ぎ、建物に防水効果を与えます。従来品と比べ、使用する塗料が少なくて済む省工程システムのメリットもあります。また、水性のためにおいは少なめで、非危険物に区分される安全な塗料です。

ここでは、高撥水性塗料・水性エクセラが持つ5つの特徴について分かりやすく解説します。

水性エクセラの特徴1．無塗装の状態よりはるかに撥水力を期待できる

水性エクセラは、コンクリートなどの素材に深く浸透しシリコン状の層を形成します。外部からの浸水を防ぎ、建物に防水効果を与えます。無塗装の状態と比較すると、水性シリコンを塗装した建物の方がはるかに撥水力があります。

雨水などの水分が外壁に浸透すると、カビやコケの発生、さらには雨漏りを引き起こす原因となります。

雨漏りは内部構造を腐食し、建物の存続にも関わる大きなダメージを与えます。水性シリコンの撥水効果により、外部からの水分を弾くことで建物を保護、雨漏りを防止し、建物の長期耐久性を図ります。

水性エクセラは、標準1回塗りの塗料です。従来品は2、3回塗りが必要とされていたため、水性エクセラを使用すれば省工程です。

塗装後30分以上経過してから再塗装すると、弾きが発生するため、必ず1回塗りで仕上げる必要があります。性能も問題なく、1回塗りでも従来品以上の効果を発揮します。ある程度吸い込みのある素材に水性エクセラを塗布すると、さらに効果が期待できます。

また、水性で塗料の粘度は低いため、上水などで薄めずにローラーで施工します。スプレーで塗装する場合は、周りに飛ばないように十分に養生を行います。水性エクセラを塗布した面に他の塗料を塗り付けると、弾きが生じるため注意が必要です。

水性エクセラは水を主成分とする水性塗料です。塗料の成分独特のにおいはするものの、シンナーで希釈する必要がないため、比較的においは少なめです。

シンナーなどの溶剤臭による人体への影響がなく、においで近所に迷惑をかけることもありません。塗装中に溶剤中毒になる心配もなく、施工する職人にも優しい塗料です。

また、水性エクセラは1液型のため、2液型のように攪拌する必要はありません。居室用途に制限なく使用可能で扱いやすく、作業性の良さも魅力的です。

水性エクセラは、シラン/シロキサンエマルションという成分の採用により、撥水効果を長期間維持します。

素材としっかり結合するシラン/シロキサンは切れにくく、また、切れても脱落しにくい成分なため、持続性に優れています。

このシラン/シロキサンエマルションの効果により、水性エクセラを塗布した建物の撥水持続性は、無塗装と比べるとはるかに勝っています。

水性エクセラは、日本塗料工業会が定める室内環境対策VOC自主表示ガイドラインの「非トルエン・キシレン塗料」に適合する塗料です。消防法による危険物区分では「非危険物」に分類され、安全性に優れた塗料といえます。

また、水性エクセラは素材に浸透するため、塗装表面に被膜を形成しません。コンクリートの意匠性を損なわずに塗装が行えるため、綺麗な仕上がりが期待できます。

水性エクセラでの塗装を依頼する時は、複数の業者に見積りを取りましょう。相見積りを取ると、対応の迅速さや丁寧さの見比べ、塗装にかかる費用の相場や適正価格の把握ができます。

明らかに高価格、または低価格を提示する業者には注意が必要です。また、水性エクセラを使用した塗装実績のある業者に依頼しましょう。水性エクセラの仕様や特徴に詳しい業者には安心して依頼できます。

塗装業者を選ぶ時は、見積りの見比べと塗装実績を重視し、最も信頼できる業者を選択しましょう。