木部用材「アクアグランドコート」について分かりやすく解説

関西ペイント株式会社が製造する「アクアグランドコート」は、地球に優しい水性タイプの木部用塗料です。建築用木部塗装仕上げ面の下塗用として開発されました。

 

木製の巾木、枠、扉などに適用します。水性塗料でトルエンや鉛化合物などの有害物質を含まないため、においが少なく安全性に優れています。また、従来の合成樹脂系塗料と比べ、塗料の乾燥が早い速乾タイプのため快適な塗装作業ができます。

 

ここでは、木部用塗料「アクアグランドコート」の5つの魅力について分かりやすく解説します。

 

アクアグランドコートの特徴1．水性タイプだからシンナーでの希釈なしで使える

アクアグランドコートは、1液タイプの水性塗料です。水を主成分とする塗料で上水で希釈を行うため、シンナーなどの溶剤を使わずに使用できます。

 

気になる塗料のにおいも少なく、快適な生活環境を維持したまま塗装を行えます。シンナーを使わないため、塗装作業中の職人が溶剤中毒になる心配もなく、安全な作業環境が保てます。

 

上塗塗料は水性・油性どちらも適用しますが、水性上塗塗料と組み合わせることにより、オール水性木部仕様が出来上がります。

 

また、アクアグランドコートは1液タイプのため、2液タイプのように攪拌する必要はありません。非常に扱いやすく、作業性に富んだ塗料です。

 

アクアグランドコートの特徴2．従来の合成樹脂系塗料と違い速乾タイプ

アクアグランドコートは、従来の合成樹脂系塗料よりも速乾性に優れています。23度の環境下における標準塗装間隔は最短2時間です。塗料の乾燥が早ければ塗装作業が効率良くスムーズに行えるため、工期短縮に繋がります。

 

研磨を行う場合は、塗装後3時間で可能です。研磨を行うと汚れが取れ塗装面が平たくなるため、塗料の付着率を高められます。

 

仕上がりの美しさだけでなく、塗料の耐久性も向上します。アクアグランドコートは研磨性が良好なため、スピーディーな作業が可能です。

 

アクアグランドコートの特徴3．目止め、吸い込み止め効果に優れる

アクアグランドコートは、木部の目止めや吸い込み止めの効果に優れています。目止めとは、素地の表面が粗い場合や微細な穴がある場合に、その箇所に目止め材を埋めて平らにする下塗り前の下地処理工程のことです。

 

吸い込み止めとは、目止めを行うことで下塗りした塗料が素地に吸い込まれすぎるのを防ぐことです。吸い込み止めは、素地と塗料を付着させやすくする効果もあります。

 

アクアグランドコートは、塗料自体に目止め、吸い込み止めの効果があるため、新たに目止め材を使用する必要はありません。しかし、広葉樹木材で導管・繊維空間が大きい場合は、塗装前に目止め材を擦り込むと良いでしょう。

 

アクアグランドコートの特徴4．人体や地球に優しい安全な塗料

アクアグランドコートには、トルエンやキシレン、鉛化合物などの有害物質を配合していません。

 

「VOC」と略される揮発性有機化合物の含有量は、日塗工目標基準である1パーセント以下に保たれているため、安全で快適な塗装作業が可能です。

 

また、VOC排出量は塗装直後からほとんどありません。不快なシンナー臭もなく、人体や地球に優しい安全な塗料です。

 

アクアグランドコートの特徴5．上塗塗料は水性タイプも油性タイプも適用できる

アクアグランドコートは水性の下塗塗料ですが、上塗塗料には水性タイプと油性タイプのどちらも使用可能です。

 

水性タイプは、アレスアクアグロスやアスカII、ビニデラックス300などが適用し、油性タイプは、SDホルス1000、SDホルスF4、パワーホルスF4などの合成樹脂調合塗料が適用します。

 

また、上塗塗料にアレスアクアレタンを使用すると、防カビ・防藻性の効果があります。

 

アクアグランドコートでの塗装を依頼する時は相見積りを取ろう

アクアグランドコートでの塗装を依頼する業者選びにはコツがあります。複数の業者に見積りを取ることと、アクアグランドコートを使った塗装実績のある業者に依頼することです。

 

相見積りを取ると、塗装費用の相場や適正価格の把握に役立ち、現地調査や打ち合わせ時の対応を見比べられます。また、塗料の仕様や特徴はそれぞれ異なるため、依頼する塗料の塗装実績があるか確認することも重要です。

 

大切な住まいを安心して任せられる業者選びをして、アクアグランドコートの塗装工事を成功させましょう。