パワーボード外壁に塗装するメリットとデメリット - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
パワーボードへの外壁塗装は、必要か必要でないかという問題より、塗装をしなければいけないというのが正解です。
パワーボードというのは、その特徴から非常に吸湿性が高い建材となっています。
このため、水分を吸い込みやすくなるわけです。
水分を吸い込むと、補強材にまで水分が到達し、ボード自体非常にもろくなってしまいます。
このような建材には塗装が必要となりますが、ただ問題は、どんな塗装が必要かということになってきます。
このため、パワーボードへの塗装をするメリットとは、まずこの「吸湿性」から家を守ることになります。
外壁塗装をすることで、表面の防水が行われることとなり、もちが違ってくるのです。
もし、パワーボードへの表面防水加工をしないままですと、その内部に水分が入り込みます。
となると、入り込んだ水分は、パワーボードの芯となっている補強材に影響が出てきてしまいます。
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パワーボードのなかには、真ん中に補強材が入っています。
家の解体現場などで見たことがある方もいらっしゃるかもしれませんが、メッシュ状になった金属製の補強材がボードの真ん中に入っているのです。
鉄製ですので、水分によって錆びがきます。
補強材に錆びがくると鉄材が膨張し、パワーボード自体がクラックし、破損してしまうのです。
このため、パワーボードへの外壁塗装をして表面防水加工をすることは、パワーボード自体のもちをよくするというメリットがあるということになります。
ただやみくもに、パワーボードへ外壁塗装すればいいというわけではありません。
パワーボードへの外壁塗装を行う際、その家の工法も考慮する必要があります。
というのは、パワーボードの場合、直に張っていく「直張り」と、「外壁通気工法」があります。
どちらかというと、パワーボードを張っていくときには「直張り」のほうが一般的です。
「外壁通気工法」の場合には、防水性だけを考慮すれば水分の吸湿性による錆びへの対処は心配ないでしょう。
しかし、「直張り」の場合には、防水性だけでなく、透湿性も兼ね備えた外壁塗料が必要となってきます。
透湿性というのは、水分は通さないけれども湿気は通すという性質です。
つまり、雨などの大きな水滴ははじき、湿気は通して家のなかの湿度を適度に保つということになります。
こういうと、一般的な工法のほうが考慮すべきことが増えるというのは、おかしな話かもしれませんが、パワーボードの吸湿性の高さと直張りという比較的簡単な工法を考えれば、塗装において一手間かかるのはいたし方ないことなのかもしれません。
実は、パワーボードの場合、外壁塗装をするかしないかという問題よりも、逆に塗装をするべき建材であるということは、前述してきました。
というのも、防水性と透湿性の双方とも兼ね備えた外壁塗料を選んで、外壁塗装をすることは、家の寿命を決定する大きな要因のひとつだからです。
もし、このような外壁塗料を使わずに外壁塗装をしたとすると、いったいどのような現象が起きる可能性があるのでしょうか。
あるお宅の場合、「リシン」という吹きつけ塗装仕上げをしており、メンテナンスをしないまま15年以上もの間放置されていました。
そのため、継ぎ目の部分にもヒビがはいり、隙間ができていたようです。
このお宅でどのようなことが起きていたかというと、パワーボードの中に水分が吸水されていると見られる錆びが補強材にきていました。
錆びがくると鉄はどうなるかといいますと、膨張して体積が増えます。
壁材の内部で体積が増えると、その圧力は行き場を失いますから、建材を破損し始めます。
つまり、建材の内部から破損と劣化をはじめ、外側から見てもクラックを認められるようになってしまいます。
クラックというのは、亀裂のことです。外壁にも亀裂が入るとなると、その部分から雨がしみこみ、さらに建材のなかへ水分が浸透していっているということになります。
パワーボードへの外壁塗装は、このような内部からの爆裂現象を予防するためにも必要なことなのです。
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パワーボードへの外壁塗装のデメリットというと、一体なんでしょうか。
あえてデメリットというと、外壁塗装をする際の塗料の選別に注意しなければならないということになります。
もし、外壁通気工法でない「直張り」の場合には、特に、塗料の特徴として、防水性だけでなく、透湿性も兼ねた塗料を選び、家のもちをよくしていくというものを業者さんに選んでもらって、塗装してもらうことが必要です。
もちろん、専門業者であればパワーボードが非常に吸湿性が高く、適した塗料を塗布しないと非常にもろくなってしまい、内部の補強材の錆びも招くということは知っていると思います。
ただ、顧客側としてもこのような知識を持っているということをわかっておいたほうが、念のための塗料の種類の確認もできます。
せっかく建てた家をできるだけ長持ちさせるため、顧客側も知識をもって、業者任せにしないことが大事です。
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