外装仕上材「シリコンテックスデコ」について分かりやすく解説

関西ペイント株式会社が製造する「シリコンテックスデコ」は、コンクリートやモルタル外壁の仕上げ塗材として使われ、水性アクリルシリコン樹脂を配合した単層弾性塗料です。

 

耐候性や防カビ・防藻性、透湿性を備えた多機能性塗料で、長期にわたって色合いや風合いを保持します。戸建て住宅からマンションなどの大型物件まで幅広く使用できるコストパフォーマンスの高さが魅力です。

 

ここでは、シリコンテックスデコの6つの特徴について詳しく解説します。

 

シリコンテックスデコの特徴1．傷んだ外壁修復に使われることで長期に高耐候性を維持

シリコンテックスデコは、従来の単層弾性塗料に水性アクリルシリコン樹脂を配合させて作られた塗料です。

 

水性アクリルシリコン樹脂とは、耐候性に優れた物質で、ガラスやセラミックなどに含まれる強靭な構造を持っています。傷んだ外壁を修復するのに使われることで、長期の耐候性を維持します。

 

シリコンテックスデコの特徴２．外観を損ねるカビや藻などを寄せ付けない力を待ちます

シリコンテックスデコは、防カビ・防藻性に優れています。カビや藻は、建物に余分な水分が溜まり、湿度が上昇すると発生しやすくなります。

 

外壁の劣化現象の一つで、放置するとすぐに増殖します。カビや藻の発生は、建物の外観を損ねるだけではなく、アレルギーを発症させ健康被害を引き起こす原因にもなります。

 

カビや藻を寄せ付けないシリコンテックスデコには、建物の景観と住む人の健康を守る効果が期待できます。

 

シリコンテックスデコの特徴3．外壁に塗り込む事で呼吸をする外壁で結露予防できます

シリコンテックスデコには、水蒸気を外に逃がす機能「透湿性」があります。ある温度になると、空気中の水蒸気が凝集する現象を結露といいます。

 

結露は構造木材の弱点で、建物の耐久性に影響を及ぼします。また、カビや藻の発生原因にもなります。

 

シリコンテックスデコは、呼吸をするように余分な水分を建物から外に排出する透湿効果があるため、結露の発生を防ぎ建物の耐久性を維持します。

 

シリコンテックスデコの特徴4．低汚染性と防水性の両立を実現

シリコンテックスデコは、建物の景観を守るために必要な低汚染性に優れています。雨風などによる汚れが付着しにくく、付着しても雨で洗い流す機能を持っています。

 

また、シリコンテックスデコには外からの雨水の侵入を防ぐ防水効果もあります。水分の侵入は、建物を劣化させる最大の要因といえます。

 

外壁が乾燥収縮を繰り返すことでひび割れを起こし、そこから内部に侵入した水分は柱や土台などの木部を腐食させ、シロアリ被害の原因にもなります。建物の寿命を延ばすには、防水性を持つ塗料を使用することが重要です。

 

シリコンテックスデコの特徴5．においが少なく安全な水性塗料で作業性も抜群

シリコンテックスデコは、水を主成分とする水性塗料のためにおいが少なく、引火や溶剤中毒の心配もありません。安全衛生面で取り扱いやすい塗料です。

 

吹き付け仕様のため作業性に優れており、滑らかな塗装面に凹凸模様を施したい時にも使用できます。

 

また、シリコンテックスデコは全て調色対応となります。調色とは、色を混ぜ合わせて好みの色を作ることで、調色の際は多少時間がかかる場合があります。

 

シリコンテックスデコの特徴6．ひび割れを起こしにくい弾性塗料で雨漏りを防ぐ

シリコンテックスデコは単層弾性塗料のため、塗膜がゴムのように伸縮し、ひび割れが起きそうな外壁の動きに応じて柔軟に動く性質があります。そのため、クラックなどのひび割れが起こりにくいのが特徴です。

 

もしひび割れが発生しても、弾性塗膜が追随してその箇所を防いでくれるため、内部に雨水が入り込まず雨漏りの防止にも繋がります。

 　　　　

シリコンテックスデコでの塗装を依頼する時は相見積りを取ろう

シリコンテックスデコでの塗装を依頼する業者選びのポイントは2つあります。

 

1つ目は、複数の業者から見積りを取ることです。相見積りを取れば、塗装費用の大まかな相場や適正価格を把握できるため、業者選びに役立ちます。また、業者の対応の迅速さや丁寧さを見極めることもできます。

 

2つ目は、シリコンテックスデコの塗装実績のある業者を選ぶことです。塗料の性質を理解し、取り扱いに慣れている業者には安心して任せられます。2つのポイントを重視し、納得のいく塗装を行いましょう。