下塗材「浸透形Mシーラー」について分かりやすく解説 - 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!! 外壁塗装の達人 | 都道府県別で塗装店の費用や特徴を比較出来る!!
塗装の際に下塗りとして使われるシーラー。塗装面の一番下に塗る塗料なだけあって、シーラー選びは塗装工事においてとても重要です。
下地補強、上塗り材との密着力、上塗り塗料への適応力など、考えるべき様々な要素があり、シーラー選びに悩んでいる方もいるのではないでしょうか?
関西ペイントが発売している「ターペン系2液型エポキシ樹脂シーラー 浸透形Mシーラー」は、外装材、内装材、窯業系屋根等幅広い素材に使えるシーラーです。
後述しますが、浸透形Mシーラーは素材適性や上塗り適性が高いので、幅広く使える汎用性に優れたシーラーだといえます。
この記事では、浸透形Mシーラーの6つの特徴についてプロの視点から解説します。
浸透形Mシーラーの1つ目の特徴は、幅広い素材適性です。主に以下の素材に適用できます。
モルタル、コンクリート、ALC板、PC板、GRC板、押し出し成形板、ケイカル板、窯業系サイディングボード、窯業屋根等。
幅広い素材に使えるのがわかるでしょうか。鉄部・木部を除けば、外壁として使われている外装材のほとんどに使用できます。また、ケイカル版など半外部、つまり雨に直接濡れないが、外部にさらされている部分への下塗りとしても有効です。
2つ目の特徴は、旧塗膜適正があることです。主に以下の旧塗膜に適用できます。
リシン、スタッコ、吹付タイル、弾性塗材、アクリル樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料、塩化ビニール樹脂塗料、エマルション塗料等。
塗り替え時には、旧塗膜との相性が重要です。塗り替え前に使われていた塗料の種類は千差万別です。時代によって主流の塗料も違いますし、劣化具合も異なります。
適用していない旧塗膜の場合、除去するか、別の塗料を使って対応する必要があるので、どんな旧塗膜でも使いやすいという点で、浸透形Mシーラーは優れています。
ただし、旧塗膜を残したまま塗装できるのは、旧塗膜が活膜(付着力が残っていること)であることが条件です。死膜(ひび割れたり、膨れていること)の部分は除去が必要になるため、塗装前には下地調査が必須です。
シーラーは成分によって性能が違います。浸透形Mシーラーは「弱溶剤系反応形合成樹脂シーラー」という名称を持っています。
反応形とは「反応硬化型」という分類で、「含侵性」、つまり浸透力が高い塗料のことです。反応系塗料は、硬化前は低分子、かつ低粘度(柔らかい)という特徴があります。
そのため、素材に浸透しやすく、染み込んでからがっちりと硬化するため、素材の強度を高めることができます。
劣化が進んでいる素材の下地処理に特に有効で、反応形のシーラーをしっかり塗ることで素材を強くすることが可能です。
また、外壁材は塗料を吸い込んでしまう特徴を持っており、下塗りが不十分だと仕上がりにムラができてしまいます。
浸透形Mシーラーは吸い込みを防止する機能が高く、吸い込みが強いケイカル板などの下地処理に最適です。ただし、コンクリートブロックやALC板は表面がざらついており、極めて吸収性が高いため、シーラーの前にフィラーで凹凸をならすのが一般的です。
4つ目の特徴は、幅広い上塗り適性です。適用上塗り塗料は以下の通りです。
水性系:アレスアクアグロス、アレスアクアレタン、アレスアクアシリコンACⅡ、シリコンテックス、ビニデラックス各種、アクアヤネフッソ、アクアヤネシリコン等。
弱溶剤系:セラMレタン、セラMシリコンⅢ、セラMフッソ、コスモマイルドシリコンⅡ、ヤネMシリコン、スーパーシリコンルーフペイント等。
同じ関西ペイントから販売されている弱溶剤系・水性系の上塗り塗料に幅広く適用できます。
浸透形Mシーラーはターペン系、つまり弱溶剤系で臭いが抑えられており、作業員や住民に優しい塗料です。また、ちぢみやはがれが発生しにくく、外壁と上塗り塗料をしっかり密着させることができます。
浸透形Mシーラーは2液型で、硬化剤を混合して塗装します。速乾性があり、気温が23℃であれば、約4時間で中塗り・上塗りに移行できます。塗り替えの間の待機時間を短くでき、工期を短縮できるというメリットがあります。
ただし、気温が下がるほど乾燥にかかる時間は延びるので、注意が必要です。
以上、関西ペイントの浸透形Mシーラーの特徴を紹介しました。吸い込み防止性能、下地・上塗り塗料への適応力、また臭気が少ない作業性、環境への配慮など、シーラーとして使いやすい性能がそろっている万能塗料です。
ただし、扱いやすい塗料とはいえ、記事内でもいくつか紹介したように注意点も存在します。そのため、浸透形Mシーラーでの塗装工事を依頼するのであれば、使用実績のある業者を選ぶのが一番です。
「どの会社が良いのかわからない」という方は、相見積もりを取りましょう。相見積もりを取ったおかげでコストダウンに成功した事例もありますので、施工のめどがつきやすくなります。
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