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外装上塗り材「アレスフィラー」を使うために知っておきたい3つのポイント

アレスフィラー

今回は塗料メーカー大手・関西ペイントのセメント系下地調整材・アレスフィラー(アレスセメントフィラー)についてご紹介します。

 

アレスフィラーは、下塗り材の中でもポリマーセメント系薄付下地調整塗材に分類されます。コンクリート・モルタル・窯業系サイディングボード・ALC・各種旧塗膜に適用しますが、サイディング(板状の外装材を並べた壁面)には不向きです。

 

アレスフィラーの詳しく特長をご紹介する前に、まずはフィラーについて簡単にご説明します。

 

フィラーとは?

外装上塗り材「アレスフィラー」を使うために知っておきたい3つのポイント

どんなに良い上塗り塗料を使っても、下塗りがしっかりしていなければすぐに剥がれてしまう可能性があるもの。

 

そこで必ず下塗りを行いますが、外壁や屋根の塗装面に最初に塗る塗料のため、後の中塗り塗料、上塗り塗料の密着性を高める役割を持っています。

 

下塗り塗料は主にシーラー、プライマー、フィラーといった種類に分けられ、アレスフィラーはフィラーに分類されます。

 

シーラーとプライマーは「薄く塗るのがシーラー、厚く塗るのがプライマー」「水性がシーラー、溶剤はプライマー」などと説明されることがありますが正しい定義は存在せず、どちらもほぼ同じ特性を持っています。

 

一方、フィラーは「詰めもの」「埋めるもの」を意味する名前の通り、塗装面に小さな凸凹がある場合や外壁材にヘアクラック(幅0.3mm以下、深さ4mm以下の微細なひび割れ)がある場合などに使われます。シーラーやプライマーより厚い塗膜を作るのが特徴です。

 

シーラー、プライマー、フィラーの役割は似ていますが、シーラーとプライマーは下地と上塗り塗料を接着し、上塗り塗料の吸い込みムラを抑制する役割を果たす一方で、フィラーは塗装面を平らにするために用いられることが多いのが大きな違いです。

 

アレスフィラーの特徴1.剥がれにくく耐久性が高い

アレスフィラーは付着性に優れており、塗布後は剥がれにくい塗面を形成します。また、ひび割れしにくい、衝撃に強いなど、耐久性の高さもアレスフィラーの大きな特長。アレスフィラーには水性の1液タイプ、2液タイプのほか下記の種類があります。

 

  • ・アレスエアレスフィラー(水性・1液)
     シーラーとフィラーの性能を兼ね備えているため、塗装工程が短縮できる
  • ・アレスダイナミックフィラー(水性・1液)晴天時は主材のみで、湿潤・高湿度時には強化剤をプラスすることで施工できる全天候型下地材
  • ・アレスダイナミック防水フィラー(水性・1液)
     高性能エマルション樹脂を大幅に増量することで性能が向上。塗装時の飛散が少ないため、強風時や高層建造物の塗装に最適
  • ・アレスカチオンフィラー(水性・主剤+混和液)
     低収縮性で耐久性に優れている

 

アレスフィラーの特徴2.コンクリート部分へ塗布する際の作業性に優れている

アレスフィラーは建物の内部・外部に幅広く使うことができ、作業性も良い点も魅力のひとつです。

 

塗装も比較的容易で、ハケ、ヘラ、ローラー、コテ、吹き付けといった幅広い塗装方法のいずれを採用しても均一な厚い下地を形成することができます。

 

また1液タイプ・2液タイプのほか、さまざまのバリエーションから選ぶことができ、扱いやすさにも定評のある下地材となっています。

 

特にコンクリートへの塗布に優れており、空洞部分、凹凸、目違い(型枠と型枠の合わせ目に生じる小さな段差)を補修して平滑に仕上げ、中塗り・上塗り塗料の精度を高めます。

 

また、巣穴(表面の小さな穴)、ジャンカ(粗骨材が多く集まった空隙の多い部分)といったコンクリート構造物の初期欠陥にも適しており、塗布により高い充填効果を発揮します。

 

アレスフィラーの特徴3.消防法によって非危険物に分類されている

アレスフィラーの主材・混和液は、ともに消防法による危険物区分で非危険物に分類されています。

 

非危険物とは、引火点(炎を近づけた際に着火して燃焼する最低の液温)の有無、爆発する危険性などが確認・判断される危険物確認試験によって危険物と認定されなかった可燃物の総称のこと。

 

比較的危険性は低いものの、保管の際は念のため火気を避けた場所に置いておくことが推奨されています。

 

アレスフィラーを使用する際の注意点

アレスフィラーに適用する主な中塗り塗料は下記の通りです。

 

  • ・アレスホルダーGII
  • ・アレス弾性ホルダー防水型
  • ・アレスゴムタイルニューラフ
  • ・リバルマイスター
  • ・アレスゴムウォール

 

上塗り材には各種一般外装仕上げ材を使用することができます。

 

アレスフィラーを施工する場合、5℃以下では造膜不良となってしまうため注意が必要です。また、希釈する際に薄めすぎないこと、混練する際にはママコ(ダマ)のないよう充分混ぜることも注意点です。

 

アレスフィラーでの塗装を依頼する時は相見積りを取ろう

外壁塗装の依頼を検討する際は、複数の業者から見積もり取る相見積もりがおすすめです。

 

業者選びの際は、会社のHPやパンフレットなどでアレスフィラーを使った塗装の実績の多さをチェックしましょう。

 

また、業者ごとに施工の単価、計算方法が異なるため、金額やサービスを比較して、安心して任せられる業者をお選びください。

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中立的な立場でご回答させていただいております。

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