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セラミック塗料のメリットとデメリットとは?

セラミック塗料セラミック塗料とは、正確な呼び名はセラミック配合塗料で、塗料の中にパウダー状のセラミック物質を均一に分散させる技術で配合されたものや、砂の様な無機物を配合したものや、天然石を細かく砕いて配合したものなど、塗料に使用されているセラミックの種類も様々です。

 

耐候性、耐熱性、耐久性が特徴として取り上げられますが、実際の所は注意が必要です。

 

塗料商社として塗料の専門家でもある富山e-リフォーム代表の松田様にお話をお伺いしました。

セラミックとは?

セラミック粒「セラミック」とは簡単にいえば「砂」や「砂利」の様なものです。

 

「砂」と言っても、大粒のものから、本当に微粒のパウダー状の砂までたくさんあります。

 

砂利も大きい砂利から小さい砂利までたくさんあります。

 

これらの「砂」や「砂利」を更に細かく砕くと更に微粒になります。

 

元々天然石の色がついているものもありますし、人間の力で着色している場合もあります。

 

これらの「砂」や「砂利」を総じて「無機」と呼びますが、これがセラミックです。

 

こういったものが主に配合されている塗料を、一般的には「セラミック系○○塗料」とか「無機系○○塗料」などと呼ばれています。

 

セラミック塗料では無く「セラミック配合塗料」

セラミックパウダー塗料自体がセラミックな訳ではありませんので、「セラミック塗料」という呼び方は、我々塗料の専門家からするとおかしな呼び方なんです。

 

塗料というのは化学品の樹脂で出来ていますので、この樹脂の中にセラミックを配合したものが無機塗料であって、セラミック塗料ではなくセラミック配合塗料が本来の呼び方です。

 

微粒子になったパウダー状のセラミックを配合したものから、砂状のセラミックを配合したもの、天然石を砕いたものと、人工的に着色したものを組み合わせて配合する場合もあります。

 

塗膜全体に砂壁状に見せるのか?ペイント技術で乾燥過程で塗膜表面に緻密なパウダー状の微粒子セラミック物質が均一に並ぶように作られた塗料がありますが、これが高い親水性があって塗膜表面の汚れ防止という機能をもっています。

 

各塗料メーカーさんは、それを「セラミック塗料」や「セラミック配合塗料」などいろんな呼び方をします。

 

セラミック拡大例えるなら、今まで「お菓子」と呼んでいたのにある時を境に「スイーツ」と呼ぶようになったりするのと同じです。

 

セラミックシリコンは、シリコン樹脂にセラミックを配合していますよという事です。

 

昔は「セメントリシン」と呼んでいた塗材も、石油化学の進歩で今は「アクリル系リシン」と呼びますが、セメントリシンはセメントの中に砂を混ぜてそこに着色剤を入れて吹付機で吹付け塗装したもので、これも現在で言う無機系のセラミック塗膜ということになります。

 

それを混合したものを吹付機で吹き付けていくとセラミック膜が出来ます。

 

セラミック配合塗料は耐久性が高い

セラミック外壁昔の建物でも凄く長持ちしている建物や外壁もたくさんあります。

 

セラミックというのは耐久性がものすごくあります。

 

アクリル系リシンは、アクリル樹脂に3~4種類の大きさの違う珪砂(セラミック)を配合した水性塗料です。

 

大体多くの水性は油性と違って、通気性が良いんです。

 

通気性がある為に塗膜としての耐久性も高いんです。

 

そして、中に配合されているものが「石(セラミック)」ですからもつんです。

 

私の家も、建て替えて7,8年になりましたので、セラミックの吹付け材で塗装しました。

 

アクリルリシンと呼ばれるものは、築30年経過していても、もちろん色は薄くなっていますし、表面は随分へたばってはいますが、充分しっかりもっているものもあります。

 

アクリルリシンは今世の中に出ている塗料で一番安い塗料です。

 

それでもそれだけ耐用年数がもつんです。

 

建物周辺の環境、建物の構造や下地によっても違いますが、大手メーカーさんの砂状セラミック系でしたら、20年程の耐用年数が期待できます。

 

注意!セラミック配合塗料もピンキリ!

普通の単膜のセラミック材でしたら、各メーカーさんの塗料によって「ピンきり」で「1液型」もあれば「2液型」もあります。

 

少しキツイ言い方(表現)ですが、盃一杯程のパウダー状のセラミックを塗料に配合しただけで「我社のセラミック塗料の○○は・・・・」とPR販売している会社があると聞いています。

 

2液型の塗料であっても、盃一杯程しかセラミックを入れていないフッ素やシリコンの事を誇大に宣伝している場合もあります。

 

ですので、私達塗料の専門家から見れば、ベンチャー的メーカーがOEM製造で発売してきたような塗料を、少々誇大にアピールしたカタログを見ることもありますが、注意が必要です。

 

セラミック配合塗料の種類

塗膜が砂状のものがひとつ。塗膜表面に緻密に微細なパウダー状セラミック物質が均一に並ぶもの。大きく分けてこの2種類になります。

 

価格・効果・特徴

上記の2種類はいわゆる意匠性「見た目」が違うだけで、効果はあまり違いはありません。

 

例えば、外壁が凸凹とした様な柄物のサイディングボードだとします。

 

この「柄」が気に入っている場合、砂状のセラミックを持っていくのか、色替えという形で薄膜のセラミックをもっていくのかという選択をします。

 

大手の塗料メーカーさんのセラミック配合塗料であれば、高耐久性で紫外線などの高耐候性のものが多く ありますし、加えて高い衣装性をもったものもあります。

 

耐熱性は難しく取り上げる必要はないとおもいますが、やはり、塗膜がグレードによって耐久性も違ってきます。

 

サイディングボードでも夏場西日の当たる外壁温度は夏場50度〜60度位の高温になり、触ってみるととても熱いです。

 

こういった環境が15年とか20年と続けばその外壁に対するダメージもひどくなりますので、やはり良い塗料を使用しなければいけません。

 

価格は本当にピンキリです。

 

ガイナ塗料もセラミック配合塗料 

ガイナ塗料ガイナ塗料はJAXAが開発した特殊セラミックパウダーを、断熱性機能を持たせるような塗料として使用出来るように造られたセラミック配合塗料です。

 

ですので、ガイナ塗料もセラミック配合塗料の分類になります。

 

ガイナ塗料は日進産業さんがやってらっしゃるんですが、やはりあれだけPRを売っていますし、そのPR効果で施工実績も多いのですから、高機能性塗料としては評価すべきだと思います。

 

ただ、ガイナ塗料の表面はどちらかというとザラザラとしてマットな仕上がりになり、あくまでも一般的にですが、ツルツル滑らかな塗膜なものと比べ、汚れはつきやすく・汚れが目立ちやすいのではと考えられます。

 

以前に会ったお客様で実際にガイナを屋根に塗装した方の話しですが、断熱・遮熱の効果ばかり求める考えを先行して、塗装以降の経年の汚れを意識しなかったので、選択ミスだったかな?という意見もありました。

 

高い機能性や色々な特徴があるのは勿論良いことですが、塗替えをするにあたり屋根であれ外壁であれ、塗料にどんな効果や機能性を求めるかが塗料の選択と、ペイントメーカーを選ぶにあたっての大切な要素です。

 

又、塗装本来の目的が建物への長期の美観維持と保護であるとすれば、先ずは現況建物の状況に一番適した塗料と塗装法を、塗装現場を蓄積したノウハウがある業者からよく聞いた上でこれを選択することが大事です。 

 

富山e-リフォーム 代表 松田猛久

 

外壁塗装の達人塗料の専門家松田様もセラミック塗料はオススメの様でしたね!ご自宅もセラミック塗料との事でしたし。しかし、盃一杯のセラミックパウダーしか配合されていなくても、セラミック塗料と呼ばれてしまう塗料の現状に注意はしなければいけません。「外壁塗装の達人」では、無料で複数の優良塗装店からご提案を受けることが出来ます。ご自宅近くの複数の「外壁塗装の達人」を比較してみましょう!

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