アップリメイク

外壁塗装業をスタートされたきっかけを教えて下さい。

私は16歳からこの業界にいますで、約20年塗装業に携わっている事になります。有限会社アップリメイクを起業して11年目になりました。

 

元々は父が会社をやっていまして、そこから法人にしたという流れです。

 

起業して4,5年で手に職が付くような業界では無く、それだけ奥が深いというのがこの塗装業なのかなと思っています。

 

もちろん今でも勉強中です。

 

建物が10軒あれば、10軒の建物の構造体があって、外壁に使われている素材、屋根の素材、立地条件、劣化症状、築年数、全て違います。

 

10軒あれば、10通りのプランを提示出来る事が4,5年では難しいという部分になります。

 

難しいがゆえに、10年、15年しっかりやれば、お客様からリピート頂ける様な関係も築けますし、工事が終わった後はお客様に喜んで頂けるやりがいのある仕事でもあります。

 

塗装の一般論として、塗り替え時期は10年に一度と言われています。

 

現実的な問題として、新築から10年目でお問い合わせを頂くケースというのはそんなに多くありません。

 

12年から15年経過している建物というのが圧倒的に多いです。

 

塗装の目的には美観と保護という目的があり、ここ最近は機能性という特徴もありますが、我々は「保護」という部分に重点を置いて工事をしています。

 

例えばですが、ご契約頂いた住宅が、10年目に塗装工事をせずに、20年経過していたとします。

 

そうなると、10年目で保護されていませんので、そのまま20年経過した場合、痛みの損傷が激しいんです。

 

そうなると、施工上の工夫を加えなければなりません。

 

塗装業者さんが提案する時に、塗料メーカーさんの標準仕様というものを見積もりに転記します。

 

塗装の基本工程は「下塗り」「中塗り」「上塗り」とありますが、その基本工程はあくまで10年目に工事する時の仕様、下地があまり劣化していない状況が前提の仕様になります。

 

ですので、下地が傷んでいる場合には、下地調整にどれ程費用を掛けるか、もしくは根本の問題として、「塗装が正しいのか」を考えます。

 

外装全体のリフォームまで見れる業者じゃないと、正しい提案は出来ない可能性も出てくるという事です。

 

例えば、外壁が傷んでいて、正しい提案が「張替え」だった場合、無理に塗装を提案すると、それはお客様の為になりません。

 

アップリメイクでは外装に特化したリフォームを行っており、塗装だけでは対応しきれないというケースがお客様の約３割にも上ります。

 

下地が思ったより傷んでいるのに、無理に塗装を被せた事によって、5年したら塗装が剥がれてきてしまうという可能性もあります。

 

張替えや、上からかぶせるカバー工法等、そういった方法が正しいケースも出てきます。

 

下地調整までをいかに造り上げるかが大事なんです。仕上げの塗装をしてしまうと、隠れてしまう部分ですので。

 

その「隠れてしまう部分」がポイントだったりします。

 

こういった所を復元させる為には、「3回塗る」という塗料メーカーの仕様通りに進めても直らない時があります。

 

塗装業者の中には、マニュアルや業務フローの様に、機械的に「数ある中の一軒」という形で進めている業者さんもありますが、アップリメイクではそうはいきません。

 

やっぱり大切な大切な一軒ですので。

 

数ある業者から選んで頂いたという事で考えても、お客様と約束した耐用年数を守るにはどうしたら良いかという事を真剣に考えて進めています。

 

それには手間暇を惜しみなく取る。

 

もしくは塗装でカバーしきれない部分があるのであれば別の手段をちゃんとご提示する。アップリメイクが徹底している部分です。

 

アップリメイクさんの強みを教えて下さい。

アップリメイクでは外装リフォームに特化しており、更に職人を社員としているという所が強みです。

 

職人直営になるという事です。

 

自社に職人がいる強みというのは、中間マージンが上乗せされないという点にあります。

 

外装リフォーム工事と言うのは、完成品ではありませんので、業者によって品質グレードが変わってくるという事でもあります。

 

本来はあってはならない事なんですが、悪い実例はたくさんあります。

 

塗装のお見積りというのは、数種類提案する形がベーシックになっており、「松・竹・梅」とご提案します。

 

耐用年数が10年、15年、20年、とありますので、3種類から5種類の提案が出来ると思います。

 

我々は塗料を「半製品」という言い方をしています。 塗料は商品にはなっていないという意味です。

 

塗料が製品ではなく、誰がその塗料を使って「半製品」のものを「製品化」するかという事なのです。

 

手元に職人を置いて、職人の技術向上の為にいろんな資格を取らせる、これもひとつですし、当たり前ですが、人としての心尽くしをする。挨拶マナー整理整頓、当たり前の事ですが、当たり前の定義というものはありませんのでこの部分を高い意識で定義付けする事、その為には教育が必要です。

 

職人の質は、品質にも比例してきますので、高品質の塗装を提供する事に繋がります。

 

ここがアップリメイクの強みです。

 

あとは、各塗料メーカーさんの施工実績が静岡エリアで1位です。

 

そういった意味では、近所で施工したとか、施工中の物件を見て下さいという事もございますし、すぐにそういった物をリアルタイムでお見せする事が出来るというのはお客様にご安心頂けますね。

 

お客様とのエピソードで印象に残った出来事を教えて下さい。

お客様がお住まいの中で工事をさせて頂くので、お引き渡しの時には、お客様との信頼関係がかなり高くなっているというのが、毎回の様にあります。

 

「お仕事の関係を超えた仲」。オーバーかもしれませんが、家族のような親しみある関係性を築かせて頂いているのが、アップリメイクの特徴かなと思います。

 

お昼前にお引き渡しに行った時に、お客様の手作りの料理をそのままご馳走になったり、他には涙を流して喜んで頂けるお客様もたくさんいらっしゃいました。

 

ですのでアップリメイクはお客様の口コミからご紹介をとても多く頂いています。

 

もちろん施工の内容は評価頂いていると思うんですが、当たり前の事を当たり前以上に徹底しているという点もご評価頂いているのかもしれませんね。

 

契約の時にはお客様が先に私達を信頼して頂いて、工事に入ります。

 

そこに感謝の気持ちを持って、お見積り以上の内容を必ずお客様に還元する。

 

そして、良い事をしているわけですから、その部分はお客様に徹底的に報告していきます。

 

 

外壁塗装会社を選ぶ時どんな点に注意すれば良いでしょうか？

当然施工実績も判断基準になってきますし、会社形態を見て下さいという事もお客様にお伝えしています。

 

品質を極めるのは誰か？という事です。

 

例えば、大手ハウスメーカーさんに「家を建てた会社さんだから塗装を依頼した」という考え方は否定はしませんが、大切なお金を有効に使って頂きたいという思いがあります。

 

そういった場合の多くは、結局誰が塗装するかというと、下請けの、下請けの、下請け会社になります。

 

お客様の見えない背景の部分で、やっぱりそういった事が起こっており、最終的に何次下請けかわかりませんが、その下請け業者さんが工事する時には、安価で工期的な締め付けがある状況になってしまっていて、心ある工事が出来ない状況になっています。

 

ですので、直接対応してもらえる業者というのが一番良いと思います。

 

あとは、その会社に実際に訪問してみるというのも良いですね。

 

アップリメイクにもよくご来店頂きます。

 

急に来店いただいて、「見積もりして下さい」といって図面を置いて行かれる方もいらっしゃいますし、「今、こういうことで悩んでいます」というご相談でもご来店頂きます。

 

「住宅メーカーさんの定期点検で、塗装の提案がありましたが、金額がこれだけかかるんだけど、実際にこんなにかかるものなんでしょうか」とか。

 

あとは、訪問販売が勝手に見積もりを出してきて、その後「どうですか？どうですか？契約を下さい」としつこい、というご相談もあります。

 

実際に会社に来て頂ければ、事務スタッフの対応や、感じる空気感などで社風もわかりますので。

 

全部「見える化」している会社を選ぶというのもひとつだと思います。

 

アップリメイクの考え方ですが、本当にお客様目線の客観的な提案をしているかも重要なポイントです。

 

お客様に合った建物の状況とか、家族環境だとか、生活スタイル、今後何年建物をもたせるとか、お客様にとって有益な事を言っているかどうか、ココがひとつポイントだと思います。

 

その業者にとっては、その塗料は良いかもしれませんが、お客様にとって良いかどうかはわからないですよね。

 

業者側の意見というのは、「超耐久の塗料」とか、「こんな機能を持っています」という塗料が多いです。

 

お客様がそこまでの必要性を求めていなかったら、それは良い塗料じゃないと思っています。

 

 

最後に塗装をご検討されている方へメッセージをお願いします。

「どの業者が本当に正しい事をやってくれるのか」という業者選定は、どのお客様もわからないと思います。

 

ですので、まず「不安」が先行している業界なのかなと感じています。

 

でも、その部分に関して否定出来ない現状もあります。

 

そういう業者も実際に存在していますし。

 

しかし数は少ないですが、一所懸命この業界を変えようとか、この業界に対して、そしてこの職種に対して、本気の想いを持って取り組んでいる会社が本当に存在しています。

 

そういう業者を見極めるには、ただ単に比較すれば良いという訳では無く、お客様自身も基礎知識を付けて頂きたいと、私はいつもお伝えしています。

 

それは、もちろん現地調査の時にも説明しますし、アップリメイクがお渡しする資料は基礎知識が付く様な資料になっています。

 

基礎知識が無ければ迷うだけになってしまいます。

 

アップリメイクではその基礎知識を付ける「塗替えセミナー」を月に2回静岡市と藤枝市で開催していますが、先月は約20名づつご参加頂き大変好評頂きました。

 

私が講師としてお話させて頂くのですが、こういったセミナーを通じて基礎知識を付けて頂くのもひとつの手段だと思います。

 

これは塗装業界なのでわかりにくいかもしれませんが、品物を買う時を考えるとわかりやすいです。

 

やはり最後に判断されるのは、家を建てたお施主様ですので、数社お見積りを取ってからがスタートですとお伝えしています。

 

迷うことが無いようにしっかり基礎知識を付けられる事をおすすめします。